2人の編集者が胸打たれた日本発のクリーンカラーコスメ「7NaNatural」
「買い物は投票だ」という言葉を聞いたことがありますか? ものやサービスがあふれるいまだからこそ、環境に負荷を与えない選択をしたい。そんな思いで大切なアイテムを選びとった、編集者の竹中万季さんと野村由芽さんに、お話を伺いました。
選ぶことは意志の表明。
支え合って目指す社会へ
性別やセクシュアリティ、年齢、人種といった属性で個人のあり方を塗りつぶすのではなく、「わたし」と「あなた」という小さな主語での対話を大切にするメディア・コミュニティ「me and you」を運営する竹中万季さんと野村由芽さん。社会問題から日常の小さな喜びまで、メデイアで記事を届けていきながら、クラブ活動やZoomでのお茶会など、ウェブ上に多様なことを安心して語りあえる場所をつくり続けている。
ふたりが愛用するコスメ「ナナチュラル」は、天然由来成分100%で、容器は再生プラスチック、クルエルティフリーなどを実現した日本発のクリーンビューティブランド。
「HPやSNSを見て、つくっている方々が、ただ商品を売りたいのではなくて、コスメを通して理想とする社会や世界について発信しているんだと感じました。それも一方的ではなくて、その思いに賛同する人たちと対話して、手を取り合っていこうとしている。そんな姿勢に胸打たれました」(野村さん)
一人ひとりが小さくても声を上げられる場所をつくりたいと活動してきたふたりにとって、どこか共通する部分があった。
「私たちもそうですが、その姿勢に共感した人たちが自発的にSNSでプロダクトについて発信したり、自然発生的にナナチュラルっていいよねという場が生まれている。それがすごくいいなって」(竹中さん)
ふたりにとってものを選ぶことは、賛同であり、表明であり、助け合うことでもある。
「こんな世界になったらいいな。ひとりでは怖くても、同じ思いを持つ人がいれば、もう少しがんばれる。そのきっかけをくれるプロダクトを選んでいきたいなと思うんです」
PROFILE
竹中万季 たけなか・まき
編集者・プロデューサー。1988年生まれ。会社員としてメディアやイベントのプロデュース、企画、ディレクション、編集を担当する傍ら、同僚の野村由芽とライフ&カルチャーコミュニティ「She is」をローンチ。2021年に野村と独立し、me and youの代表を務める。
野村由芽 のむら・ゆめ
編集者。1986年生まれ。カルチャーメディア「CINRA.NET」の編集、企画、営業を行ったのち、She isを立ち上げる。竹中万季とともにme and youを起業し、新メディア「me and you little magazine」の編集長を務める。インタビュー、コラム・エッセイ執筆、コピーライティング、司会など幅広く活躍する。
●情報は、FRaU2023年1月号発売時点のものです。
Photo:Kazumasa Harada Text & Edit:Yuriko Kobayashi
Composition:林愛子