プラ代替素材を採用。BANDAI SPIRITSがサステナブルな「恐竜骨格プラモデル」を発売
1930年代に生まれ、世界中で愛されるプラモデル。1980年代のガンプラブーム以来、その市場を牽引するBANDAI SPIRITSから、プラ代替素材を用いたサステナブルなプラモデルが誕生しました。
同社は、5月に「恐竜骨格プラモデル ティラノサウルス」「恐竜骨格プラモデル トリケラトプス」を発表。石灰石を主材料とする新素材「LIMEX」と、一般的なプラモデルに使われるポリスチレン[PS]との複合素材を開発し、石油由来プラスチックの割合を重量ベースで従来の50%以下に抑えました。プラモデル製品へのLIMEX の採用は世界初となる見通し。
LIMEXの原材料である石灰石は、海の生物の化石に由来する鉱物。「恐竜骨格プラモデルは、太古の昔から存在した本物の石灰石を含むという特性からインスピレーションを受けて生まれました」(BANDAI SPIRITS広報・安齋直樹さん)。
事実、石膏のように乾いた手触りと、柔らかな光沢を帯びたマットな表面の質感、プラスチック製より増した重量感は、本物の骨格標本かのようなリアリティを演出しています。
今までも、環境負荷低減に取り組んできたBANDAI SPIRITS。例えば、2008年にはプラモデル成形時に排出されるプラスチックの廃材をリサイクルし、『エコプラ』シリーズの生産・販売を開始しています。
「また、2012年より、リサイクルを視野に入れて独自開発したポリスチレンベースの素材KPSを本格導入。今後も LIMEXやKPSといった素材を使用し、環境負荷低減を目指していきます」(同)
手のひらで立ち上がる恐竜たちは、まさに大人の自由研究。空間移動が叶いにくいなら、ぜひとも休日は太古の昔へタイムトリップを。