Do well by doing good. いいことをして世界と社会をよくしていこう

不完全でも始めてみよう。すべてはそこから始まった/imperfect株式会社【前編】
不完全でも始めてみよう。すべてはそこから始まった/imperfect株式会社【前編】
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不完全でも始めてみよう。すべてはそこから始まった/imperfect株式会社【前編】

世界と社会をよくする取り組みを始めた企業を紹介する『Doing Good Company』。第2回は企業のサステナビリティ施策の支援やメディア運営、サステナブルな商品の販売などを通じて社会課題の解決に取り組むimperfect株式会社を訪問。表参道ヒルズにある「ウェルフードマーケット&カフェ imperfect表参道」で浦野正義代表に話をうかがいました。

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撮影/前田一樹 取材・文/水谷美紀

ビジネスを通じて社会課題を解決する

ーimperfect株式会社はどのような会社ですか。

浦野:当社はサステナビリティに特化し、「たとえ不完全(imperfect)な取り組みだとしても、自分たちでできることから少しでも世界と社会をよくしていこう」という想いのもと、実業を通じてさまざまな社会課題の解決を目指している会社です。

事業には大きく分けてBtoB(企業向け)とBtoC(消費者向け)があり、BtoBはおもに各企業のサステナビリティ施策がより円滑に進むように支援するビジネスを行なっています。BtoCではメディアでの発信を行なっており、今読者の方にお読みいただいているWEBサイト「Do well by doing good.」も当社が運営しています。また、『あなたの「おいしい」を、だれかの「うれしい」に。』をテーマに、私たち生活者のみならず、世界や社会にとってもWell(よい)という意味を込めた「ウェルフード&ドリンク」を提供しています。現在、商品にはコーヒーやチョコレート、ナッツなどがあり、ECサイトと、表参道ヒルズの1階にある「ウェルフードマーケット&カフェ imperfect表参道」で購入いただけます。

仲間と4人でimperfectを設立

ー会社設立の経緯をお聞かせください。

浦野:僕はずっと商社で食品原料、コーヒーやナッツ、カカオ、飲料などを扱う仕事をしてきました。そのなかで原料原産地の現場には社会課題がたくさんあることを知りましたが、自分はその点についてはまったく貢献できておらず、そのことについて長い間ジレンマを抱えていました。ただ若い頃は経験も知識もなく、解決する術を見出せませんでした。そもそも社会課題を自分で解決できるなんて思ってもいなかったんです。

ところがその後、イギリスに駐在したり、WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)の会長でもある農業商社最大手Olam社のサニー・ベルギーズCEOにインスパイアされたりしたこともあり、自分の課題感への回答として、世界観をしっかりもったサステナブルブランドを構築しようという結論にいたりました。ちょうど年齢的にもそれなりに知見や経験を積んできて、構想していることを現実ものにすることができ始めていたので、当時同じ部署にいた仲間と4人で会社を立ち上げました。

自発的な行動をうながすブランドに

—目指す会社像、ブランド像は?

浦野:会社を設立するときにまず考えたのは、ブランドとして長続きさせるために自分がもともと生業にしていたBtoBの要素を入れることでした。そのとき、社名にもなっている「imperfect」というコンセプトとともに「Do well by doing good.」という活動が生まれました。Do well by doing good.とは、“いいことをして世界と社会をよくしていこう”を合言葉に、持続可能な社会の実現を目指している活動です。

サステナブルな世界を日常にしたい、そんな風に世界を変えたいといくら思っていても、自分たちだけで活動していては、いつまで経っても実現しません。そこでBtoBと現実の状況を繋げた結果、Do well by doing good.という行動ならみんなが参加してくれるんじゃないかと考えました。つまり、さまざまな企業のサステナブルな取り組みをサポートすれば、世の中全体がサステナブルな方向に大きく舵を切れると思ったのです。

会社設立当時、サステナブルな取り組みは世の中であまり定着していませんでしたが、それは消費者が置き去りにされていることも大きな原因なのではないかと思っていました。誰か偉い人が、または大企業が、これからはサステナブルです、SDGsに取り組まなくてはいけませんと言っているからやらなくちゃ、という気持ちでは続かないし、そもそも楽しくありません。imperfectは自分たちの考えを押し付けるのではなく、消費者の方々にとって自発的な行動をうながすブランドでありたいと思っています。

【後編】は浦野さんを変えたイギリスでの経験とメディアの話、imperfectの未来について紹介します。

今回記事でご紹介した
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