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②「唯一無二の商業施設でSDGsを体感・体験」（全3回）

2021年に開業したVISON［ヴィソン］は、日本の各地方が抱える“若い世代の大都市への流出”や、“地域経済の活性化”といった重要な課題を大胆な発想と新しい試みによって解決する、未来に向けて作られた大型複合商業施設だ。

VISONが建つ三重県の多気町は、古来より「多くの気（いのち）を育む場所」と言われ、美しい山々と海の幸・山の幸に恵まれた土地である。そこに「食」と「文化」をテーマにした圧倒的な専門性をもつ約70店舗が集結したことで、これまでにない「美味しく、健康に良く、癒せて、新しい体験ができる場所」が誕生した。

また、多気町は内閣府が進めるスーパーシティ特区の提案地でもあることから、VISONがコアとなって周辺地域や企業を牽引し、少子化・高齢化・人口減少の対策や雇用創出、地域医療の促進、林業など地域産業の継続なども進めている。その一環として三重大学及びロート製薬の産学連携で地域の自然資源を活用した「本草学研究」の推進もおこなっている。季節に合わせた薬草湯が楽しめる温浴施設もあり、Nature Health Truism の確立を目指すなど医療ヘルスケア分野にも力を入れることで、遠方からの観光客だけでなく、地域住人にっとても「いのちが喜ぶ」施設を実現している。

東京ドーム24個分の敷地内には宿泊施設のほか、9つに分かれたエリアごとに魅力的な店舗や施設があるが、それぞれにSDGsを切り口とした独自の取り組みを掲げている。フードロス対策にマルシェ ヴィソン内の店舗が協力して考案したメニューの販売や、限りある資源を再利用して作られたお土産品などは「もったいない」を超え、わくわくするクリエイティブな魅力を放っており、VISONの目玉の一つになっている。

来場者は買い物や飲食を楽しむなかで、自然とサステナブルな取り組みを実践し、サーキュラーエコノミーに貢献している。それは単なる観光にとどまらない、訪れたひとりひとりの手によって作られていく、新しいふるさとの姿である。

VISON

所在地：三重県多気郡多気町ヴィソン672番1
●公式サイト