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サステナブルな社会の実現には他社との共創が不可欠! ブリヂストンの“キーパーソン”を直撃【PR】
サステナブルな社会の実現には他社との共創が不可欠! ブリヂストンの“キーパーソン”を直撃【PR】
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サステナブルな社会の実現には他社との共創が不可欠! ブリヂストンの“キーパーソン”を直撃【PR】

日本を代表するグローバルタイヤメーカーとして発展を続けてきたブリヂストン。1931年の創業以来、「最高の品質で社会に貢献」という使命のもと、変わりゆく社会のニーズに対応するため、さまざまな変革に挑戦してきました。2022年4月には、企業や大学などとの共創の場として「ブリヂストン オープン イノベーションハブ」をオープン。この施設を運営するのが、技術畑出身の山本きく乃さんです。二児の母でもある山本さんに、これまでといま、未来について語ってもらいました。

「リケジョ」からタイヤ開発者を経て、共創の推進者へ

学生時代は応用化学を専攻し、高分子化学や電気化学などを学んだ山本さん。それまで研究してきた内容が活かせることと、ブリヂストンの多彩な事業に興味をもったことが入社動機になったという。

「たとえば『さまざまな製品に必要な部品の原材料をつくる』よりも、一般のお客さまに提供する製品にかかわりたかったんです。とくに、自動車という生活に欠かせない存在の部品であり、店舗で売っている最終製品でもあるタイヤに興味をひかれました。入社後は小型タイヤ材料設計部に配属され、乗用車向けタイヤの表面には、どのような材料をどんな比率で混ぜ合わせてつくるべきかを検討する仕事を任されました」(山本さん、以下同)

2020年にオープンした「ブリヂストン イノベーションギャラリー」。東京・小平市にある「ブリヂストン イノベーションパーク」は、これらのほかテストコースや共創オフィス、ラボなどを含む複合施設となっている

その後、乗用車向けタイヤ用の補強材や、摩耗や亀裂に強い新材料の開発など、さまざまな材料の開発に携わる。

「産みの苦しみはもちろんありますが、自分たちが開発したものが世の中に出ていく喜びはひとしお。タイヤづくりには多くの人がかかわっているため、真摯なコミュニケーションと熱意が必要です。お客さまの旬のニーズをくみとるスピード感と、失敗を次につなげるマインドの大事さも学びました」

そして2020年4月から、サステナブル技術戦略企画部に所属。サステナブルな材料をつかった、より環境にやさしいタイヤの試作などに挑戦した。

「もともと環境やサステナビリティには興味があって、母に『その流しに捨てたしょうゆの一滴をキレイにするためには、お風呂何杯分もの水が必要になるんだから!』などと言うような小中学生だったんです(笑)。会社に入ってから最近まで、そういうマインドは忘れていたのですが、このときの異動をきっかけに、一気に昔の記憶がよみがえってきました」

共創の場「ブリヂストン オープンイノベーションハブ」。サステナブルなタイヤから月面用タイヤまで、同社が培ってきた技術が集結し、訪れる人々の創造力をかきたてる工夫がこらされている

サステナブル技術戦略企画部で進めたのは、タイヤ原材料のサステナブルマテリアル化を中心としたサーキュラーエコノミーへの取り組み。「難しい挑戦だが、これを成功させることがマスト。でないと、これからの企業は生き残れない」と当時の上司に言われ、ハッとしたという。

コロナ禍を逆手にとって、オンラインで本社、工場の人々とつながりながら仕事を進めた。技術者がビジネスモデルを理解することは、モチベーションアップにもつながり、一石二鳥だったという。

「たった2年半ほど前の話ですが、当時は『サステナビリティ? 社会貢献でしょ』というような感覚の社員が多かったんです。また、日本ではリサイクルされたものよりも新品を好まれる方もいるので、ビジネスは難しいと考える技術者も多数いました。そこで、サステナブルなタイヤのビジネスモデルについて考えるワークショップなどを開催。私自身、サステナビリティに関する解釈の違いなど、多くのことを学べました」

山本さんは2011年12月と2014年9月からの二度、出産休暇、育児休暇を取得。「以前は昇格試験後など、一定のキャリアを積んでから出産する先輩も多かったのですが、私は出産・育児を経験しながらキャリアを積むことができています。社内保育園があるなど、出産とキャリアを両立させる環境が整っているので助かっています」

そして2022年4月、施設のオープンに合わせて「ブリヂストン オープンイノベーション ハブ」の運営を任されることになった山本さん。この施設は、さまざまな企業や大学などと共創し、新たなイノベーションを起こすための舞台だ。

「まずはギャラリーで当社の歴史といまを知ってもらって共感いただき、このイノベーションハブでお互いの理解を深め、ビジョンを擦り合わせていきます。両者で何ができるかを考え、テーマを導くためのスペースがここ。ブリヂストンができることや困っていることを理解していただくために、タイヤのサンプルや材料だけでなく、ブリヂストンがもつさまざまな技術についても展示しています」

施設の展示を考えたり、社内外の訪問者に技術を説明・解説したり、一緒にアイディアを出し合ったり。日々新たな出会いがあり、とても刺激的な毎日だという。

目指すは共創のプロフェッショナル!

変化のスピードが加速し、価値観が多様化している現在では、自社だけでのビジョン実現が難しくなっている。

「社外の企業や大学との共創が大前提になるわけですが、それをどうやってアシストしていくかが私たちのミッション。自社の課題を他社の技術で解決したり、他社の困りごとに私たちの技術を活かしたりするだけでなく、ビジョンドリブンでお互いの強みを掛け合わせることで新たな価値を創出するために動いています。ただ、それぞれの会社のビジョンは粒度も階層も違うのが現状。対話を重ねて、擦り合わせていくことが大切です」

山本さんのチームのメンバーが「サステナブルタイヤとは?」を議論する際に描いた、議論を可視化するグラフィックレコーディング。瞬発力と絵心が必要だが、山本さんはただいま勉強中。絵を描くことで認識の「ズレてる」「ズレていない」がひと目でわかるという

月面を走るタイヤを鳥取砂丘と協力して開発したり、ソフトロボティクスの実証実験を日用品や雑貨の卸業やロボットメーカーなど複数のパートナーとおこなったりと、さまざまな共創が進行している。ENEOSとの共創により、使用済みのタイヤからタイヤ素原料を製造する共同プロジェクトも本格始動。ブリヂストンがもつ高機能ゴムなどの高分子素材の設計技術と、ENEOSの石油精製技術や基礎化学品製造に関する技術が相乗効果を生んでいる最中だ。

「いまは他社の共創施設から学んだり、自社の共創事例を積み重ねたり、よりよい共創サポートができるよう試行錯誤を繰り返しています。同時に自社の風土改革を進め、将来的には共創の顔として、みんなから頼りにされる存在になりたいと考えています。『山本のところへ行けば、何かおもしろいことができそうだ』と思われるよう、ファシリテーションやグラフィックレコーディングなどの武器を身につけていきたいですね」

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