温泉だけが箱根じゃない!「HAKONATURE BASE」を基地に国立公園を探検しよう!!
箱根といえば温泉。それはそうなのですが、実は国立公園でもあるってこと、知っていましたか? 神奈川県の箱根町は、ほぼ全域が富士箱根伊豆国立公園のなか。つまり、その大自然を体験しないと、箱根を満喫したとはいえないのです(断言)! そして先日、箱根湯本駅のほど近くに、当地の自然アクティビティを楽しむ新拠点「HAKONATURE BASE(ハコネイチャー・ベース)」ができたとの知らせを受け、さっそく体験して参りました‼️
箱根の自然を楽しむ新拠点でクラフトビールを
箱根湯本駅から急な坂道を登ること約5分。ちょっと息が上がったころ、左側にモダンな建物が見えてくる。その先には広〜い芝生の庭と木々。ここが今回の目的地、小田急電鉄がゴールドウインなどと組んで開業したハコネイチャー・ベースだ。
小田急電鉄の星野晃司社長が語る。
「箱根の地元の方々をサポートする支援型のプロジェクトとしてHAKONATUREを始動、その拠点としてハコネイチャー・ベースをオープンしました。ここから、登山、トレッキングなど、箱根の自然を楽しむさまざまなプログラムを提供していきます。皆さまには、ここで新たな箱根の魅力を発見していただき、当地の『常連さん』になっていただければと思います」
施設の目玉は、なんといっても地域初出店となるアウトドアブランド・ショップ「THE NORTH FACE 箱根」だ。本格的なギアが豊富に揃い、Tシャツ「ハコネスーベニアティー」やマグボトルなど、この店だけの限定商品も見逃せない。同ブランドを運営するゴールドウインは、2020年10月には環境省と国立公園オフィシャルパートナーシップを、2022年3月には箱根町と地域活性化に関する包括連携協定を締結していて、国立公園や箱根町とは切っても切れぬ仲。これまでも箱根幼稚園の園児を対象にしたアウトドア体験会や、首都圏の小学生たちを箱根に集めてのサマーキャンプをおこなってきた。今後さらに、この店を起点にしたハイキングイベントなどを実施していくという。
ゴールドウインの森光専務執行役員が語る。
「思えば16年前、2007年に外輪山を一周するトレイルランのイベント『ハコネ50K』を開催したのが箱根と弊社のかかわりの始まりでした。こんな素晴らしい施設に、THE NORTH FACE 箱根店を出せて本当にうれしいです。皆さまに箱根の豊かな自然を楽しんでいただこうと、多数のトレッキングツアーを計画しています」
ハコネイチャー・ベースでは、THE NORTH FACE 箱根によるアウトドア用品のほか、さまざまな飲食関連の販売もおこなっている。1階カフェラウンジでは、フェアトレードの観点で厳選された豆をドリップしたコーヒーのほか、強羅にある箱根唯一のビール醸造所「GORA BREWELY」のクラフトビールも、そのつど地元スタッフがビアタップから注いでくれる。ソフトドリンクや、お土産になるオリジナルカップの販売などもあるから、彼女たちに相談しながら、ぜひじっくり選んでほしい(上写真)。
カフェラウンジスペースの家具もすべてサステナブルなつくり。廃材を再生したソファ(上写真・右端)に座ってクラフトビールをグビリとやれば……アクティビティで疲れた体の、まさに五臓六腑に染み渡る。2階には、レンタルシャワーブース(1回550円)や、コワーキングスペースなどがあり、箱根でアウトドアを楽しむための「基地」にするにはうってつけの施設となっている。
取材した日には、上写真左から、登山ガイドで通訳案内人の「やまぼうし」金子森さん、ゴールドウインの藤村充宏さん、箱根町観光協会の佐藤守さん、箱根町立箱根幼稚園の金井潤子園長による「箱根×自然体験×こども」をテーマにしたトークセッションもおこなわれた。
温泉に旅館だけが箱根じゃない! 次の旅の機会には、ぜひハコネイチャー・ベースを覗いてみてほしい。
写真/横江 淳 取材・文/FRaU
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