未来を変えるために泊まりたい、SDGsコンシャスな東日本の宿4選
私たちのふだんの行動軸をベースに、未来を変えるアクションを集めました。毎日の暮らしのなかでできることから新たな世界での体験まで、できそうなこと、やりたいことから探してみましょう。
今回ピックアップするのは、「旅する」アクションの一例。どうせ旅するなら、SDGsを実践する宿泊先を選びたい。環境や食の持続可能を考えたオーベルジュや、ワーケーションしながら地域の活性化にも貢献できるホテルなど、次回の旅の目的地に、日本各地のSDGsな宿泊先を紹介します。
スイデンテラス
地元の人も気軽に通う
田んぼのなかのホテル
山形県庄内地方の水田から着想を得て生まれた、田んぼに浮かぶホテル。坂茂が建築を手がけ、どこにいても田んぼの気配を感じられるようデザインされた。
約1000冊の本をセレクトした共同棟ライブラリーは、宿泊者以外の利用も可能。街に開かれたホテルとして機能している。滞在して地域の魅力を体験できる、季節ごとに多様なアクティビティもある。
山形県鶴岡市北京田下鳥ノ巣23-1 ☎0235-25-7424 www.suiden-terrasse.yamagata-design.com
Auberge erba stella
背景をごまかさない、
安心な食を楽しむ旅を
北海道中富良野町で野菜ソムリエプロの夫婦が営む、全3室の小さなオーベルジュ。全食材の9割以上がオーガニックで、無農薬・無肥料栽培の自家菜園で育てられた野菜を使用している。
動物性食品や、合成添加物も不使用と、とことん持続可能な食材にこだわった料理は見た目にも美しく、安心して自然と食を堪能できる。おいしく、おだやかに、心の休養を。
北海道空知郡中富良野町鹿討農場 ☎0167-44-3671 www.erbastella.com
NIPPONIA 小菅 源流の村
食と人との交流で
土地にとことん浸る
自然に囲まれた住民700人の小さな村、山梨県の小菅に点在する古民家に、暮らすように泊まれる宿。「大家」の建物は、築150年の歴史ある邸宅を改装。地元の旬の食材だけをつかった地産地食を楽しめる。
運営には村人も参加しており、ともに食材の産地を見学したり、散歩や収穫体験などで交流できたりするのもここならでは。別棟のコテージ「崖の家」に宿泊の場合は、自炊スタイルで川魚や地鶏などの村の食材を、地酒とともに味わえる。
山梨県北都留郡小菅村大久保3155-1(大家) ☎0428-87-9210 nipponia-kosuge.jp
ビル泊
客室が街なかのビルに点在する
新スタイルのホテル
静岡駅から数分の商業ビルの部屋をリノベーションし、地域を体験できるホテルに。大勢でパーティのようにも楽しめる7室の個性的な部屋が用意されている。
チェックイン後は、スタッフが静岡の街をガイドしながら、客室まで案内してくれる。夕食は地元の店を利用するほか、部屋に寿司職人を呼んだり、屋上テラスでBBQをしたり、プランもさまざま。
静岡県静岡市葵区紺屋町1-5 協友ビルB1(レセプション) ☎054-292-6800 birupaku.jp
●情報は、FRaU2022年8月号発売時点のものです。
Text & Edit:Asuka Ochi
Composition:林愛子
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