辛酸なめ子が選ぶ3冊「お金にまつわる格言を学べる本」
自分だけが心地よくなるためのお金ではなく、社会や環境、その先にある未来をも豊かにするお金へ。お金のつかい方やその流れを変えることは、世界のさまざまな課題解決を後押しする大きな力になると多くの人が気づきはじめています。今回は、お金の本当の姿を知れる本を、エッセイストの辛酸なめ子さんに選んでいただきました。
「賢人の教えや考えを参考に日々を暮らしていくことを理想にしています。彼らのお金についての格言を読んで脳にインプットすれば、金運が高まるのではないか?という期待を込めて、それらが端的にまとめられている本をセレクトしました。さすが賢人たち、お金にまつわる真理をついたものが多く、どれも読んでいると徐々に覚醒してきます(辛酸なめ子)」
『叶恭子の知のジュエリー12ヵ月』
叶恭子/著
常にゴージャスでファビュラスな恭子様はお金に対しては意外にも真摯で冷静なスタンス。「適正な価値」に重きをおいている恭子様の言葉に、知識を深めることが節約や貯蓄につながると教えられました。(イースト・プレス)
『ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集』
石角完爾/著
迫害の歴史を乗り越えるうちに思考力などが向上したといわれるユダヤ人。彼らの日常生活の指針とされる「タルムード」を読み解くと、金運の秘密が見えてきます。参考になるストイックな言葉ばかりです。(集英社)
『お金儲けは「インド式」に学べ!』
野瀬大樹/著
読むと驚かされるのがインド人のメンタルの強さ。仕事はスピードを重視し、賃金交渉は毎年。やりたい仕事へのアピールも忘れず、全能感も持ち合わせているとか! 日本人が参考にしたい要素がたくさん。(ビジネス社)
PROFILE
辛酸なめ子 しんさん・なめこ
エッセイスト。女性の生き方、海外セレブ、皇室等幅広いテーマで執筆。『女子校育ち』(筑摩書房)、『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)など著書多数。
●情報は、FRaU SDGs MOOK Money発売時点のものです(2020年11月)。
Text:Marie Takada Edit:Yuriko Kobayashi
Composition:林愛子
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