自分の買ったものが世界の誰かと「シェア」できるなんて!
途上国に広がるデジタル通貨や先進国の新しい寄付のカタチ。世界で進むプロジェクトのなかから、今回はドイツのお金の使い方を通して、社会問題を解決するヒントを紹介します。
自分の買ったものが
同じものを求める誰かにも届く
ドイツのスーパーなどで販売されている「シェア」ブランドの日用品。食品や飲料、ボディソープなどの衛生用品や文房具があり、これを購入すると、同じものを求めている途上国の人々に、自分が購入したのに相当する物資が届けられる。
たとえば、ハンドソープなどの衛生用品を買えば、それと同様につかえる手洗い用の石鹸が。ミネラルウォーターを1本買えば、飲料水を必要としている地域に水を引くプロジェクトへの支援になる、といった仕組みだ。
「シェア」がスタートしたのは2017年。創業者のセバスチャン・ストリッカーが掲げるのは「自分と同じものを世界の人々と分け合う」というコンセプトで、「1+1」という考え方を軸にした、自分の消費と同じだけのいいことができるというシステムが注目されている。
商品は環境への配慮もされていて、食品はオーガニック、ソープ類は自然成分からつくられ、ミネラルウォーターのペットボトルには再生プラスチックが使用されている。
www.share.eu
●情報は、FRaU SDGs MOOK Money発売時点のものです(2020年11月)。
Coordination:Yumiko Nakanishi Text:Yuka Uchida, Yumiko Urae Edit:Yuka Uchida
Composition:林愛子
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