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料理家minokamoの「日々のサステナごはん」vol.2
料理家minokamoの「日々のサステナごはん」vol.2
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料理家minokamoの「日々のサステナごはん」vol.2

旬の素材を、できるだけロスなく味わい尽くす。より素材が生きる調理方法を考える。料理に使うエネルギー源と量を意識するーー。 そんなこんなに目配りした「日々のサステナブルなごはん」をご紹介するこの連載。レシピを提案してくれるのは、全国各地を巡り、その地の食材や食文化を採り入れながら現代になじむ料理を提案している料理家のminokamo(みのかも)さんです。おいしく、楽しく食べながら、未来につながるごはんを、ぜひ日々の食卓に!

太陽の恵みをいただく!【天日干しの甘いトマトと豆腐のギリシャ風】

レシピその2

【天日干しの甘いトマトと豆腐のギリシャ風】

夏になると太陽の日差しをたっぷり浴びておいしさ、栄養価ともにアップするトマト。真夏の日差しを活用してミニトマトをセミドライトマトにし、豆腐と合わせたおつまみにもぴったりのひと皿です。

この料理の「サステなポイント」は、プチトマトを夏の天日に干すことで、甘みと旨みをギュギュッと凝縮させるところ。朝干して出かけ、夜になったらできているなんて、帰宅が楽しみになること間違いなし。火を使わずに完成するのも、見逃せないCO2削減ポイントです。

トマトには、抗酸化作用のリコピンやメラニン色素の生成を抑えるビタミンCがたっぷり含まれています。しかも、干してドライトマトにすることで栄養分と旨みがグッと凝縮! たくさんつくってオリーブオイルに漬けておけば、常備食としてサラダやトースト、パスタのトッピングなどにも大活躍してくれます。

水を切ってまるでフレッシュチーズのように濃厚になった豆腐が、トマトに含まれる旨み成分、グルタミン酸と口のなかで出合います。ミントにも強い抗酸化作用とリラックス効果があるので、暑さにさらされる夏には、ぜひ取り入れたい食材。爽やかなレモンの酸味とミントの香りで、気分はすっかり地中海!です。バゲットのお供はもちろん、キリリと冷えた白ワインにもよく合います。

【天日干しの甘いトマトと豆腐のギリシャ風】レシピ

材料(2〜3人分)

ミニトマト 約25粒

木綿豆腐 1丁

オリーブオイル 大さじ3

塩 小さじ1/4

レモン汁 1/4個分(酢大さじ1と1/2で代用可)

ミント 適量(バジル、青じそでも可)

つくり方

夏の天気のよい日に、ミニトマトを横半分に切り、切った面を上にして半日ほど干しておく。

豆腐の水切りをする。皿に置いた豆腐の上にステンレス製のバットなどを置き、その上に鋳物の鍋ぶたや調味料のボトルなど、重しになるものを置いて1時間を目安に水分を抜く。

(1)のトマトを小さめのボールに入れ、オリーブオイル、塩を入れて混ぜる。

(2)の豆腐を、カレー用など大きめのスプーンでざっくりすくいながら器に盛る。その上に3のトマトをのせてレモン汁をかけ、ミントを散らしたらできあがり。

※ドライトマトをオーブンでつくる場合は、110℃に熱したオーブンで半分に切ったミニトマトを40分焼いて、冷めるまでオーブンに入れておく。

※豆腐の水切りは省略してもOK。ただし、水切りすると豆腐の味わいがより濃厚になり、甘みが詰まったトマトとの相性がさらによくなる。

※軽く炒ったくるみをトッピングすると、食感の変化が生まれて楽しい。

minokamo

本名・長尾明子。岐阜県美濃加茂市出身の料理家・写真家・イラストレーター。地のものを活かしたレシピ考案のほか、郷土食の紹介・執筆も手がける。民藝の器を使うなど、日常の食卓の楽しみ方も提案。東京と岐阜県を拠点にし、食に関するさまざまな活動を展開している。この連載では、レシピ制作とコーディネート、撮影を担当。

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