韓国No.1生ゴミ処理機は日本に浸透するか!?(後編)
生ゴミ処理機「loofen(ルーフェン)」は、韓国で100万台を売り上げた大ヒット家電。2022年4月に日本に再上陸してからの反響は? 日本販売総代理店の広報担当・清水亜矢子さんに聞いてみました。
ゴミ箱感覚で使える家電
クラウドファウンディングサービスMakuakeを販路に、2022年4月12日から日本で再発売されたloofen。ほとんどプロモーションされなかったなかったが、反響は上々だったという。
「日本では生ゴミ処理機の需要が低いのはわかっていたので、突然人気が出たり、急激に売り上げ台数が伸びたりするとは期待していませんでした。Makuakeでの目標金額も50万円と低く設定し、「まずは生ゴミ処理機という商品に興味をもってもらえたらいい」と思っていたんです。いざ応援購入者を募ってみたら、目標金額の2500%を達成することになって。うれしいのはもちろん、本当にびっくりしました」(清水さん)
コロナ禍によって日本人の在宅時間が増え、必然的に生ゴミの量も増加して、その処理に頭を抱える人も増えたのが、その要因だったのだろう。
loofenの日本での再発売に際し、追加された機能や変更されたデザインはない。「この仕様自体が日本にはないので、このままでウケるだろうと考えていました」と清水さん。
「この仕様」とはloofen最大の魅力であり既存の商品にはない、「ゴミ箱のように使える生ゴミ処理機」だということだ。
「ゴミ箱にはいつでもゴミが捨てられるし、どれくらいたまったかもわかりますよね。loofenもまったく同じで、作動中でも扉を開けて生ゴミを投入できるし、量も確認できるんです。
ボタンひとつで操作が完了するとか、消費電力を自分で調整してくれるとか、ほかにもユーザーメリットはありますが、ゴミ箱のように使える生ゴミ処理機という言葉以上に、loofenをうまく説明する表現はないと思います」
持つこと自体がエコアクション
現在、韓国ではゴミの従量課金制が導入されている。「ゴミを捨てた分だけお金を払う」システムだ。
「韓国の人たちには、ゴミを出す=お金を払うことだという意識があるんです。ですから少しでもゴミの量を減らそうと、生ゴミ処理機を使う家庭が増えているといいます。韓国の製造元によれば、現地では常に『新婚カップルがほしい家電』の上位にランクインされているとか。それほどメジャーな家電になっているのです」
日本でも、発売1ヵ月で通販サイトのデイリーランキング1位を獲得。まずは順調な滑り出しといえる。
「『生ゴミを減らせたらいいな』というところからloofenの日本再発売にこぎつけましたが、日本ではまだまだ生ゴミ処理機の必要性が浸透していないというのが実感です。
『地球や環境のために何かいい行いをしよう』とすると、頑張ったりガマンしたりしがちですが、生ゴミ処理機を活用すれば、ゴミの量を手軽に減らすことができます。『一家に1台、生ゴミ処理機』という文化が日本にも根づくといいなと思いますし、生ゴミ処理機を所有すること自体が、個人でできるエコアクションなんだと、皆さんに伝えていきたいです」
photo: loofen Japan text:阿部真奈美
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