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廃棄されてきたアコヤ真珠が「エシカルジュエリー」に!
廃棄されてきたアコヤ真珠が「エシカルジュエリー」に!
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廃棄されてきたアコヤ真珠が「エシカルジュエリー」に!

真珠(パール)は、その美しさと、貝の体内で育まれるという神秘性から、〝月の雫〟あるいは〝人魚の涙〟などと呼ばれ、古来から人々を魅了してきました。その一方で、「最上級の美しさのラインに届かない」と、廃棄されてしまう真珠があります。そんな真珠たちに命を吹き込もうと誕生したのが「regpearl(レグパール)」。アコヤ真珠養殖の本場、三重県の専門店から生まれたエシカルジュエリーブランドです。

本真珠のピアスが3000円で買えるワケ

アコヤ真珠を専門に扱う「regpearl」のピアス、イヤリング、ネックレスの価格は、下は3000円、高くても1万5000〜1万6000円ほど。製品を手にした人の多くは、驚きの声をあげるという。「貝パール」などのイミテーションパールではなく、本真珠でこの価格は、たしかに希少だ。

「弊社は通常、オーダーメイドでパールジュエリーの生産をしています。この場合は、いわゆる一級品の真珠を使用します。しかし真珠のなかには、一級品未満のものもあるんです。regpearlでは、そうした真珠を使っているため、通常よりも抑えた価格で提供できるのです」(ブランド責任者・鈴木よしさん)

真珠は、人の目によってランク分けされる。この〝目利き〟は、経験豊富な職人によってなされているという。

「巻き」「照り」「キズ」「形」「色」。真珠の品質は、大きく分けると、この5項目で決まるという。どれも完璧な真珠は、一級品としてラグジュアリーなジュエリーに加工され、それ相応の価格で販売される。

しかし、「少しだけ光沢が足りない」「丸いけれど完全な球体ではない」というように、少しずつマイナス面があって一級品になれない真珠も多い。それらは使いみちがないため廃棄されたり、加工業者が在庫として抱えたりしているだけで、日の目を見ないのが現実らしい。

廃棄されたアコヤ貝の山。

「一級品はたしかに美しいのですが、一級品に満たない真珠にも、それぞれ魅力的な個性があります。そうしたものを廃棄するのは忍びなかったので、私たちは個人的にピアス、イヤリングなどに加工し、自分自身や家族で愛用していました。それらを友人たちに見せたところ、『買いたい』という人が続出して……。自分たち以外にも、一級品未満の真珠に魅力を感じる人がいることを知り、ブランドを立ち上げることになったんです。もっと多くの人に、一級品以外の真珠の魅力を伝えたいと思うようになりました」

ギリギリ一級品に満たないものから、〝端材〟と呼ばれて廃棄されるものまで、一級品未満の真珠にもランクがある。regpearlがメインで扱っているのは、2級から3級程度のもの。それらの魅力を最大限引き出すべく、長年かけて培ってきた真珠の加工技術を駆使しているという。

デパートへの出展風景。美しいパールジュエリーの裏側には、日の目を見ないパールがこんなにも存在する。

「たとえば、純白ではないなど色に問題があって一級品になれない真珠があるとします。これをうまく加工すれば、真っ白ではない分、少しカジュアルに見えるため、日常使いしやすいジュエリーになるわけです。

真珠というと、フォーマルやラグジュアリーといった『ジュエリー』のイメージが強いもの。けれども当社のパールジュエリーは、どちらかとういうと『アクセサリー』感覚で使っていただけます。また、そうした真珠の新鮮な使い方を提案していくのも、このブランドのひとつのありかたなのかな、と思っています」

パールはいうまでもなく、生きた貝の中で育まれる宝石。貝そのものは養殖だとしても、生き物がつくり出す“芸術”である以上、品質にバラツキが出てしまうのが自然だろう。鈴木さんによると、アコヤ貝はとても繊細で、水温や海の状態など環境の影響を受けやすく、温暖化や海洋汚染が叫ばれる昨今、一級品の真珠ができにくくなっていることも、また事実らしい。

regpearlが手がけるエシカルジュエリー。美しい海を守る意味を、あらためて考えたい。

text:佐藤美由紀

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