海洋汚染問題の解決に期待! 水に溶けるビニール袋
SDGsという目標が掲げられたことで、問題意識は世界中へ拡散! 各国でさまざまなプロジェクトが立ち上がり、賛同した市民が動き出しています。社会を変えるのは身の回りから。小さくも偉大な、その一歩を紹介します。今回は、チリの取り組みをピックアップ!
「何℃の水に溶けるか」の温度設定も可能
2018年にチリで発表されたビニール袋に世界の注目が集まっている。最新技術により、水に入れると5分で溶けるビニール袋が発明されたのだ。現在、世界で製造されるプラスチックの量は1960年代の20倍に急増。年間5000億枚ものビニール袋が使われ、海洋ゴミによって毎年100万羽の海鳥と10万匹の哺乳類が絶命しているという。
開発チームが目をつけたのは、合成樹脂の一種で、親水性が非常に強く、水に溶けるポリビニルアルコール。しかも、人体に無害だという。実はチリは環境意識の高い国で、ビニール袋の店頭使用が中南米で最初に禁止されている。
国内では製品化され、これから世界へと市場を拡大する予定。海の汚染が深刻化するなか、ひとつの希望になっている。
SoluBAG solubag.cl/
●情報は、FRaU2019年1月号発売時点のものです。
Coordinate:Yumiko Urae Text:Yuka Uchida Edit:Yuka Uchida