少量のお試し購入もしやすい、便利なゼロウェイスト生活
SDGsという目標が掲げられたことで、問題意識は世界中へ拡散! 各国でさまざまなプロジェクトが立ち上がり、賛同した市民が動き出しています。社会を変えるのは身のまわりから。小さくも偉大な、その一歩を紹介します。今回は、カナダの取り組みをピックアップ!
ゴミの出ない生活を目指す、
量り売りスタイルの日用品店
プラスチックのリサイクルは世界的な課題となっているが、その前に努めたいのが、そもそものゴミを出さないライフスタイル。そんな暮らしを目指して生まれたのが、シャンプーや洗剤、化粧品など、なくなったら新しいものを購入する日用品を、量り売りするショップ〈ソープ・ディスペンサリー〉だ。
自宅から空き容器を持ってきて、必要量を詰めてもらって購入する。店頭にはオリジナル商品以外に、人気のオーガニックブランドもあり、このシステムに共感した会社が、中身をそのまま〈ソープ・ディスペンサリー〉に卸している。日本でよく見る詰め替え用パックも、ゴミがまったく出ないわけではない。だが詰め替えボトルを持参するこのスタイルなら、ビニール袋一枚のゴミすら出ないのだ。
さらに、気になるアイテムを少量だけ購入して試したり、旅行用として小さなボトルに詰めることも可能。実はとても経済的で、使い勝手がいい。SDGsナンバーの12「つくる責任 つかう責任」につながる取り組みで、ゴミの削減を徹底した先の、心地よい生活のあり方を教えてくれる。
The Soap Dispensary www.thesoapdispensary.com/
●情報は、FRaU2019年1月号発売時点のものです。
Photo:Tomoyo Yamazaki Coordinate:ARA Professional Travel & Support Inc. Text:Yuka Uchida Edit:Yuka Uchida