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英国発コスメブランドLUSHが『結婚の自由をすべての人に』と願い、活動を続ける理由とは
英国発コスメブランドLUSHが『結婚の自由をすべての人に』と願い、活動を続ける理由とは
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英国発コスメブランドLUSHが『結婚の自由をすべての人に』と願い、活動を続ける理由とは

この地球上の生きとし生けるものすべてがハッピーに暮らせるーー」。英国発のLUSHは、そんな社会を理想としてビジネスを展開するコスメブランドです。エシカルな視点から商品を作り、提供していることは知られていますが、それだけではありません。LUSHは、社会問題の解決のために、さまざまなキャンペーンを企画することで人々を巻きこみながら、理想の社会を目指しています。そんなLUSHの取り組みに迫ってみました。

去る4月22日から24日までの3日間、『東京レインボープライド2022』が開催され、東京の街のそこここはLGBTQ+コミュニティの象徴であるレインボーカラーに彩られた。このイベントをセレブレートするため、LUSHは東京都内の路面店4店舗(新宿店、渋谷駅前店、原宿店、池袋駅前店)で、店頭ウィンドウにレインボーのフラッグを掲げるなどした。

LUSHがなぜレインボーカラーを? その理由を知るには、LUSHという会社の理念を知る必要がある。

「私たちは〝自然の恵み”を使って化粧品づくりをしていますが、その恵みをくれる地球を、〝より瑞々しく豊かな状態〟で次世代に残していきたいと考えています。〝より瑞々しく豊かな状態〟というのは、地球や自然だけではなく、地球に生きる人々や共存する動物たちにも該当します。つまり私たちは、地球上の生きとし生けるものすべてが〝ハッピーに暮らせる社会〟を理想としているのです」(ラッシュジャパン コーポレートコミュニケーション マネージャー・小山大作さん、以下同)

その理想を実現するために、LUSHはエシカルな配慮で作った商品を提供すると同時に、「キャンペーンカンパニー」という立ち位置を築いてきた。

使い終えた容器を店舗に返却することで、30円分をお買い物に使えたり商品と交換できたりする「循環型容器返却プログラム」。返却された容器は、新たなLUSHの商品に生まれ変わる。

「社会にはさまざまな課題が存在します。直接的には化粧品とは関係ないように思えることでも、LUSHが大事にしたいことに関しては声を上げていこう、というのが私たちのスタンス。

現在LUSHは世界49の国と地域に900店舗以上を展開しています。それこそが最大のメディア。キャンペーンというスタイルをとって、店舗スタッフが広告塔のような存在になり、お客さまを巻き込みながら世の中を変えるムーブメントを作っていこうとしているわけです」

固形タイプのボディローション「チャリティポットコイン」。消費税を除く売り上げの全額が、動物の権利擁護、人権擁護、環境の保護に取り組む草の根団体に寄付される。

『東京レインボープライド2022』の開催期間中、都内の路面店の店頭にレインボーを掲げたのは、そうした取り組みのひとつだったのだ。

LUSHは、日本ではまだ「LGBTQ+ 」という言葉が浸透していなかった2015年から、セクシャルマイノリティ(性的少数者)が「自分らしく暮らせる社会の実現」を目指して、キャンペーンを展開してきた。

今回、都内の4店舗にレインボーを掲げたのもその流れ。さらに『東京レインボー』に合わせて、識者によるトークやチャリティ商品の販売などを行う、チャリティイベントを開催した。

『Marriage For All Japan―結婚の自由をすべての人に』は、日本における同性婚の法制化に向けて活動する公益社団法人だ。今回のチャリティイベントは、店舗を訪れる客にその活動を伝えることで、ひとりでも多くの人に結婚の平等に関する理解と、それについての会話を促すことが目的だった。

「差別も偏見もなく、誰もが自分らしく暮らせる。私たちは、それが、社会の本来のあるべき姿だと信じています。〝All Are Welcome, always.(すべての人を受け入れる)”これもまた、私たちのポリシー。

LGBTQ +の方々の権利をテーマにしたキャンペーンだけでなく、2016年から展開している難民支援のキャンペーンもこのポリシーにのっとったものなのです」

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