タイ少数民族の青年がコーヒーで村を変えた!
SDGsという目標が掲げられたことで、問題意識は世界中へ拡散! 各国でさまざまなプロジェクトが立ち上がり、賛同した市民が動き出しています。社会を変えるのは身のまわりから。小さくも偉大な、その一歩を紹介します。今回は、タイの取り組みをピックアップ!
村からはじめて大学に進み、
オーガニックコーヒー事業を
これまで先進国主導で行われてきたフェアトレードだが、〈アカ・アマ・コーヒー〉を立ち上げたのは、タイの少数民族アカ族の青年。村唯一の大学卒業生として故郷に戻り、NGOの助成金を受けながら、麻畑だった土地でオーガニックコーヒーを栽培。地元の11家族を雇うだけの雇用を創出し、利益の一部は教育事業の支援に充てている。
この動きから見えてくるのは、ひとりの優秀な青年の帰郷で、村の経済状態がこれほど変わるのかということ。
いま、タイやラオスなどでは、奨学金で海外留学した若者たちが、母国で活躍する場がないために帰国しないケースが多く、国にとって大きな知的財産のロスとなっている。ひとつの成功例が現状を解決する糸口として注目されている。
Akha Ama Coffee www.akhaama.com/
●情報は、FRaU2019年1月号発売時点のものです。
Coordinate:Sachiko Kutsuke Text:Yuka Uchida Edit:Yuka Uchida