気候変動を止めるため、あなたがしていることは何ですか?
気候変動を止めるためにできることは無限にあるはず。著名人の“地球を守る暮らしのアクション”を紹介します。今回は、音楽家やパラリンピアンなど、6名に伺いました。
青葉市子さんのアクション
・マイボトルを忘れて仕方なくコンビニでアイスコーヒーを買ったら、そのカップは持ち帰ってしばらくつかう。
・植物に触れる。ベランダに植物があると、おのずと空を眺める時間が増え、気温や雨など気候のことに意識が向くようになる。
・好きな生き物をとことん好きでいること。大好きな海洋哺乳類とサンゴは、海や気候のことをダイレクトに教えてくれるから。
・「未来のために、私たちが地球を変えなくては!」という使命感を持ちつつも、ナーバスにならない、ムリをしない。些細(ささい)なことでも行動できたら自分を褒めてあげるよう心がける。
PROFILE
青葉市子
音楽家。2010年ファーストアルバムを発表して以来、クラシックギターをたずさえ、国内外で歌い続ける。近年はラジオDJやナレーション、CM・舞台音楽の制作など、幅広いフィールドで創作活動を行う。
石井佳苗さんのアクション
・野菜はオーガニックや低農薬のものを選び、皮ごと食べる。
・不要になった服はフリマに出し、欲しいときは古着を買う。物々交換みたいでいい。
・DMはなるべくメールにしてもらう。
PROFILE
石井佳苗
インテリアスタイリスト。雑誌、広告のスタイリング、住宅メーカーのモデルルームやカタログ、公共施設のディレクション、ウィンドウディスプレイ、商品開発、VMD講師、DIY活動、リノベーションプランニングほか、衣食住にまつわるライフスタイル提案を軸に活動する。
Yujiさんのアクション
・再生マテリアルを使った“サステナ商品”を積極的に取り入れる。
・生産から廃棄したあとまで地球にやさしいかをチェック。たとえば椅子なら、パーツや張り地の交換に対応しているか、保証期間はどうかなど、リサイクル、リユース、分解できる製品か調べ、メーカーの姿勢も考慮して選ぶ。
・“気持ちよくつかえる、買える、応援できる”の三方よしを意識。不当な搾取など、どこかしらに負荷がかかっているものは応援できないので、精神衛生上いいものを買う、つかう。
PROFILE
Yuji
星読み係・ヒーラー。イタリアの大学院卒業後、ミラノのプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラーとしての宿命に抗えず、拠点を東京に移しヒーラーに転身。現在は各メディアでの連載、講演など幅広い分野で活躍中。
一ノ瀬メイさんのアクション
・食事はもちろん、生活すべてにおいて動物に頼らないヴィーガンライフを楽しむ。
・包装されていない野菜が必要な分だけ買える、量り売りの店を利用する。
・心地よさを共有できる仲間を見つける(サステナブルのカギ!)。
PROFILE
一ノ瀬メイ
水泳パラリンピアン。1歳から水泳を始め、史上最年少の13歳でアジア大会に出場。2016年リオデジャネイロパラリンピックで8種目に出場、現在も7種目の日本記録を保持。引退後は障害やヴィーガンを軸に自分、社会、地球にとって心地いい生き方を発信。2022年7月パラ陸上デビューを果たす。
夏目彰さんのアクション
・本当に必要だと思うものしか手にいれない。
・車を持たない。
・一日を大事に生き、自分、家庭、日々の暮らし、身の周りの社会を大切にする。
PROFILE
夏目彰
「山と道」オーナー。アート、出版業界で活動しながら、2000年代から山とウルトラライト・ハイキングの世界に傾倒。2011年に山道具を扱う「山と道」を夫婦でスタート。製品開発、出店、イベントやツアー、WEBでの情報発信など、新しいメーカーのあり方を模索しつつ活動中。
コウノリさんのアクション
・体感、体験する。情報を得るよりも、自身の体感、体験こそが意識を変えるから。
・消費は投票。近いマインドを持つ人たちがつくるものを買う、つかう、つながりあう。
・ジュースクレンズ。食欲をリセットできるし、体調もよくなるし、マインドもクリアになる。ふだんいかに食べすぎているかもわかる。
PROFILE
コウノリ
「サンシャインジュース」オーナー。2014年日本初のコールドプレスジュース専門店をオープン。近年は近郊生産者の協力を得て、店舗の生ごみを堆肥化。ソーラー発電のオフグリッドかつ廃油で動く移動式店舗を活用し、環境負荷を抑えながら各地の生産者とつながり、健康を届けている。
●情報は、『FRaU SDGs MOOK 話そう、気候危機のこと。』発売時点のものです(2022年10月)。
Illustration:Umao Text & Edit:Nana Omori
Composition:林愛子