週1回からはじめる新・食習慣 ヴェルヌ華子の「プラントベース」レシピ ④ さつまいものローストボート
プラントベースとは、plant(植物)+base(土台)、つまり植物由来の食材を基本とした食生活のこと。ミラノ在住のヴェルヌ華子さんは、パリのレストランで出合った植物性のみの料理に衝撃を受けてプラントベースと栄養学を本格的に学び、その素晴らしさを広めることをライフワークにしています。そんなヴェルヌさんから、野菜や果物、穀物、ナッツなどの種子類、海藻類、キノコ類などをつかった旬のレシピをお届けします。まずは週に一食からはじめて、ゆくゆくは日々の食卓に取り入れてみて!
プラントベースレシピその4【さつまいものローストボート】
旬のさつまいもに、スパイスを効かせたアレンジを加えたひと皿です。いつもの食材も、組み合わせを変えることで出合ったことのない味に変身します。さつまいものやさしい甘みに、酸味をきかせた2種類のソースが絶妙にマッチ。パプリカトマトソースは、具材を大きめに切って食べごたえアップ! さつまいもは形をそのまま活かしてボートに見立てました。ユニークなビジュアルと、甘味と酸味のハーモニーでインパクト大のメニューに。 オーブンでさつまいもを焼く間にソースを用意し、あとはお鍋にお任せできる、簡単で効率のよいレシピです。
材料(2~3人分)
さつまいも(中くらいのサイズ)……3個
オリーブオイル……適量
塩……少々
【パプリカトマトソース】
タマネギ……190g(約2個)
パプリカ……赤2個、黄1個(あわせて300g)
ホールトマト缶……1缶
クミンパウダー……小さじ1
コリアンダーパウダー……小さじ1
オリーブオイル……適量
塩・こしょう……各少々
【豆乳ヨーグルトソース】
豆乳ヨーグルト……300g
無農薬ライムの皮(削る) ……1個分
ライム汁……・大さじ2
塩……ひとつまみ
つくり方
1.オーブンを200℃に予熱しておく。さつまいもはよく洗い、皮付きのまま縦半分に切る。並べた際に転がらないよう、皮目を少し削ぎ落として平らな面をつくる。半分に切った断面に、格子状の切り込みを入れる。
2.さつまいも全体に刷毛などでオリーブオイルを塗り、断面を上にしてオーブントレイに並べ、塩少々を振る。200℃のオーブンで約35-40分、しっかりと火が通るまで加熱する。
3.パプリカトマトソースをつくる。タマネギは縦薄切りにし、パプリカは種とわたを取り除いて幅1cmのスティック状になるよう縦にスライスする。
4.厚手の鍋にオリーブオイルを熱し、タマネギと塩を加え炒める。少ししんなりしたらクミンパウダーとコリアンダーパウダーを加え、香りが立ってきたらパプリカを入れる。全体に油がまわったらトマト缶の中身を加え、中火で加熱する。トマトの酸味が凝縮されるまで、水分を飛ばすようにふたをせずに煮込み、塩こしょうで味をととのえる。
5.ヨーグルトソースをつくる。豆乳ヨーグルトは少し水を切っておき、削ったライムの皮、ライム汁、塩を加えて混ぜる。
6.オーブンから出したさつまいもボートに豆乳ヨーグルトソースをかけ、パプリカトマトソースを添えたらできあがり!
※写真はオレンジ色のさつまいもですが、ふつうのさつまいもでもOKです。
※ライムがなければレモンやオレンジなどで代用を。
※さつまいもを焼いてソースをつくり置きしておけば、食べる際に温めてソースを載せるだけでご馳走に!
※さつまいもの焼き時間は、加減を見ながら調整してください。
◆ヴェルヌ華子
プラントベース ウェルネス コーチ、プラントベースを軸としたライフスタイルの習慣化を叶える12週間のウェルネス・プログラム「Plantful Journey Program」主宰(https://www.plantful-journey.com/)。現在、フランス人の夫と2人の子どもとともにイタリア・ミラノ在住。十数年間、ラグジュアリーブランドのパリ本社ファッション本部でマーチャンダイジングに携わったのち、プラントベースの食生活を築くサポートをするプログラムを立ち上げる。また、パリやミラノでケータリングやポップアップディナーなどを開催。2023年夏、パリ・コルドンブルー調理学校のPlant-based Culinary Artsディプロマコースで、日本人として初めて学ぶ(Instagramはコチラ)。