2019年から実施している、Do well by doing good.の「世界と社会をよくするプロジェクト」。毎シーズン、３つの候補から投票で選ばれたプロジェクトが実施されています。2023年度のシーズン５で選ばれたのは、ベトナム／カシューナッツ工場の女性支援プロジェクト「③平等　だれもが安心して活躍できる社会を目指して！」。プロジェクトはどのように実施され、ベトナムの女性たちはどう感じているのでしょうか。

快適に働ける環境を整備して働くお母さんたちをサポート

imperfectでは、活動をスタートした2019年以来、「世界と社会をよくしていくプロジェクト」を実施しています。「みんなで世界と社会をよくしていきたい」「誰もが社会課題の解決に関われるようにしたい」という想いから生まれた取り組みで、毎シーズン「環境」「教育」「平等」がテーマの３つのプロジェクトから、みなさんの投票によってプロジェクトをひとつ選出。シーズン５（投票期間：2023年4月～2024年３月）では、「平等」をテーマにしたベトナムでのプロジェクトが選ばれました。

古きよき街並みと近代化がうまく融合しているベトナムは、女性が輝いている国でもあります。2021年時点の女性の労働参加率※[MS1] は74.2%で、世界平均の47%を大きく上回っています。女性管理職が多く活躍しており、世界的な女性起業家も多く輩出。カシューナッツの生産量は世界第３位を誇り、ベトナムの工場で加工されるカシューナッツの品質は、世界から認められています。

今回選ばれたプロジェクトでは、「ライフステージの変化のなかでも働き続けたい」という、女性たちの希望に寄り添って内容を検討。その結果、工場内にあるラクテーションルームをリフォームし、より利用しやすい空間づくりを目指しました。ラクテーションルームとは、母乳を搾乳したり、赤ちゃんに授乳したりするための専用の部屋のことです。

※「ASEAN諸国における女性の労働参加率」世界銀行より

働くお母さんたちが搾乳などをするラクテーションルーム。母乳を保管する冷蔵庫なども完備されている

そして、カーテンで仕切られた搾乳・授乳スペースを設けたラクテーションルームが完成！　カシューナッツ工場で働く子育て中の女性たちが、さっそく利用しはじめました。感想を聞いてみると……。

「エアコンや空気清浄機も設置されているので、心地よく過ごせています」

「同じ課題や悩みを持つ従業員が集まり、育児について共有したり学びあったりする場所にもなっています」

「このような充実した設備空間をつくっていただいたことで、ここで長く働き続けたいと思っています！」

お母さんたちが安心して働き続けられる環境を整備することは、サステナブルなカシューナッツ生産においてとても重要。それは、周辺の産業、社会においても非常に重要な役割を果たすことでしょう。

ルーム内には子育てに関する書籍も用意されており。知識を得る時間にもなっている

最新の搾乳機や消毒システムがそろっている。「自分では買えない器具や設備をつかえて、とてもうれしい」という声が寄せられている

imperfectは今後も、一人でも多くの働くお母さんが「働き続けたい」「働き続けてもいいんだ」と思えるような環境をつくっていきたい。そしてこうした取り組みが、周囲の方々からの理解を得るきっかけになることを目指しています。

同時に日本の皆さんにも、「そういう課題があったんだ」「こんなサポートができるんだ」「私たちがふだん食べているものも、誰かの笑顔につながっているのかもしれない」などの気づきが与えられたら……と願っています。

現在、Do well by doing good. プロジェクトでは、シーズン６の投票を実施中！　皆さまも、ぜひ、投票にご参加ください。

ーーシーズン１の実施プロジェクトはこちらーー

──シーズン２の実施プロジェクトはこちら──

──シーズン３の実施プロジェクトはこちら──

──シーズン４の実施プロジェクトはこちら──