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JR大阪駅前に誕生!生活者と企業をつなぎ、ウェルビーイングを高める“新時代のまち”
JR大阪駅前に誕生!生活者と企業をつなぎ、ウェルビーイングを高める“新時代のまち”
FEATURE

JR大阪駅前に誕生!生活者と企業をつなぎ、ウェルビーイングを高める“新時代のまち”

西日本を代表する大規模ターミナルJR大阪駅前に広がる“都市と自然が共生するまち”「グラングリーン大阪」。2024年9月6日に先行まちびらきを迎えたばかりの“まち”の見どころを伝えるとともに、緑あふれるこのまちが目指す未来、そこに込められた想いを紐解いていく。

“まち”の庭は世界最大級のターミナル駅直結型都市公園

まちの魅力を語るのに外せないのが、東京ドーム2つ分の面積(約4.5ha)を誇る、ターミナル駅直結として世界最大級規模の都市公園「うめきた公園」。サウスパークとノースパークに分かれた巨大な公園には、青々とした芝生広場、四季折々の草花を愛でながらくつろげる庭園、大阪の古地図から着想を得た水景、古きよき日本の風情が感じられる石壁や滝などが設計され、都心にいながら、つい深呼吸をしたくなるような憩いの空間が広がる。

暮らしと自然が一体となった都市型ランドスケープ。より心地いい「MIDORI LIFE」を過ごすための情報をYouTubeとPodcastで発信中 https://youtube.com/@grand_green_osaka?si=NdtbJvvJRWAVPaLq 提供:グラングリーン大阪開発事業者  

公園の要となるランドスケープを手がけるのは、世界で活躍するランドスケープデザイン事務所GGN。かつて「浪華八百八橋」と呼ばれた大阪には、いたるところに橋があり、それらは町人たちが掛けたといわれている。そのバイタリティーと商人の存在を強く感じたGGNは、土地が持つ歴史や文化、地形や生態系などを徹底的にリサーチ。グラングリーン大阪のあるこの土地は、平安時代に菅原道真公(すがはらのみちざね)が左遷される際に小舟を停め立ち寄った綱敷天神社がそばにあることから、水との深い関係性に着目し、デザイン設計のテーマを「大阪本来の豊かに潤った大地」と決めた。

サウスパーク芝生広場の水景 提供:グラングリーン大阪開発事業者

多様な植栽計画には、潤った大地を象徴する潜在自然植生「エノキ・ムクノキ群落」のほか、大阪の歴史の発祥地でもある上町台地や近郊の丘陵地に生育する里山植生(在来種)を取り込むことで、 水都大阪の歴史や隣接する淀川・中之島とのつながりを感じられる、まさに大阪ならでは四季を表現する。

美しい自然を通じて訪れる人々のウェルビーイングを支える一方で、「広域避難場所の機能を有する都市公園」として、大規模災害時に一時避難者の受け入れが可能な有効避難スペースを確保した都市公園としても機能する。一時避難者の滞留スペースとして活用できる平たんな広場を確保し、動線計画においても多数の一時避難者や緊急車輌の円滑な進入を考慮した入口、幅員設定を行っている。

エシカルな情報を発信する「PLAT UMEKITA」

建築家の妹島和世さんと西沢立衛さんが率いる「SANAA」が設計したサウスパークのシンボル「大屋根」には、カフェやイベントスペースなどが連なる。なかでも注目したいのが、ワクワク感とともに暮らしを豊かにする情報を提供する体験型共創プラットフォーム「PLAT UMEKITA(プラット ウメキタ)」だ。

キーカラーは、1日の移り変わりを表現したピンクとブルーのグラデーション 撮影/宇津木健司

運営するのはTOPPAN。同社はCINRA、ハーチ、事業構想大学院大学とともに「PLAT UMEKITA企画編集室」を立ち上げ、さまざまな体験型プログラムを通じて、都市公園の魅力や社会の新しい価値観を国内外に発信する。新しい時代にそぐう価値観、それを体験や学び、娯楽を通じて楽しく伝えていくことを「エシカルテインメント」と呼び、コンセプトに掲げる。

にこやかな笑顔で出迎えてくれるコンシェルジュ 撮影/宇津木健司

「緑地率の低い大阪の中心にできた都市公園にある、というユニークなシチュエーションを活かしながら、私たちのビジネスや共創活動のプロトタイプが生まれる場になることを目指しています。近郊で暮らす生活者やオフィスで働くワーカー、旅行者もふくめ誰もが気軽にぷらっと足を運び、自身の生活をよりよくするアイデアを見つけ、持ち帰っていただけたら」(TOPPAN情報コミュニケーション事業本部 木村和也さん、以下同)

TOPPAN情報コミュニケーション事業本部の木村和也さん 撮影/宇津木健司

ここは、まちや公園を楽しむためのヒントが見つかる案内施設でありながら、アートやカルチャーを掛け合わせた展示やワークショップなどを通して、さまざまな視点からエシカル、サステナブル、ウェルビーイングといった価値観に触れられる体験のシェアスペース。

9月29日まで開催されていた企画展「アップサイクル・アニマルズ」 撮影/宇津木健司

「運営側の私たちがふだん会議室で話し合っていることは、いち意見でしかありません。私たち自身も、この場所で出会った皆さんとともに学びながら、どうアクションにつなげていけばいいのかを考え、ともにワクワクする遊び場をつくりあげていきたい。PLAT UMEKITAが提供する価値、それは大人も子どもも関係なくワクワクを感じられる体験をエシカルなモノゴトに落とし込んでいくことなんです」

これまで、古着でつくるスマホストラップ、不要になった紙でつくる一輪挿しなどさまざまなワークショップを開催した。今後の開催については、PLAT UMEKITA公式HPを参照

訪れる人々のクオリティ・オブ・ライフを高めるだけでなく、PLAT UMEKITAとともに取り組みをおこなう企業と生活者をつなぐ役割も担っていくという。

「企業のエシカルな取り組みを生活者に伝えるお手伝いもできたらと考えています。企業の取り組みをただ伝えるのではなく、その背景に込められた想いや責任まで届けられたら」

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