人間の生死も大きな循環の輪の中に。新しいエンディング「循環葬」
適切に手を入れることで、健やかな森林を保とうとする持続可能な森づくり。日本でも、自分が暮らす地域の森を元気にするための取り組みが各地で始まっています。建築やデザイン、食やレジャー、教育など、そのアクションはじつにバラエティ豊かでユニーク。その根底には、森と共生することで自然も自分たちの暮らしも豊かにしたいという思いがありました。森の中に遺骨を埋葬するサービス「循環葬」を紹介します。
森と生き、森に還り、森をつくる。“循環葬”というエンディング

そこに眠る人も遺族も、美しい森の中で時間を過ごせるのが循環葬の魅力。遺骨は時間を経て土に還り、森の一部となる
自然界のあらゆるものは、その命を終えると土に還り、やがて森の栄養になっていく。〈RETURN TO NATURE〉は、人間の生と死もまたその大きな循環の輪の中にあるものと捉え、新しいエンディングのあり方として“循環葬”を提案。
寺院所有の森の中に遺骨を埋葬するサービスを行う。遺骨は環境アドバイザーの監修のもと、自然循環しやすい方法で、霊場として名高い大阪府・能勢妙見山にある森に埋葬される。

お別れの会も森の中で。生前から利用することも可能
利用者は生前からその森を利用でき、森林浴や散歩などを楽しんでもいい。墓石などはなく、遺族は森全体をお参りの対象として訪れることができる。

森のメンバーとなる契約者には能勢妙見山の間伐材で作られたペーパーウェイトなどが贈られる。遺骨埋葬後は遺族にとっての位牌としてその役割を果たすそう
埋葬の際に森の中で行うお別れの会や生前葬も相談可能だ。契約金の一部は〈RETURN TO NATURE〉の森の保全に充てられ、国内外で森づくりを行う森林保全団体にも寄付される。
●情報は、FRaU2024年8月号発売時点のものです。
Text:Yuriko Kobayashi Edit:Yuriko Kobayashi Composition:林愛子




