Do well by doing good. いいことをして世界と社会をよくしていこう

チェダーチーズ、スパークリングワインにサバ料理! 英国大使館で“おいしいイギリス”を体感
チェダーチーズ、スパークリングワインにサバ料理! 英国大使館で“おいしいイギリス”を体感
FEATURE

チェダーチーズ、スパークリングワインにサバ料理! 英国大使館で“おいしいイギリス”を体感

「ヨーロッパ料理」といえば、フレンチのコースやイタリアのパスタ、スペインのパエリアなどの料理を思い浮かべる人が多いでしょう。いっぽうイギリス料理には、あまりいいイメージをもたれていないのが現状です。英国大使館では、そんなイギリスグルメへのイメージを払拭すべく、「GREAT FOOD DISCOVERY 英国の新たな魅力は“食”にある!」というキャンペーンを実施中。イギリス料理の最前線を味わうべく、大使館でのレセプションに参加してきました。

じつはサステナブルでおいしいイギリスグルメ

フランス料理やイタリアンなどの地中海料理に比べ、イマイチ「おいしい」というイメージがわかないイギリス料理。英国大使館でのレセプションは、通訳兼進行役のクララ・ボタンさんのこんなオープニングトークで幕を開けた。

「みなさんは、イギリス料理にどんなイメージをおもちでしょうか。名物といえば、フィッシュアンドチップスにスコーン、紅茶、パブのビールといったところで、『イギリスにはおいしいものが少ない』というイメージをもっている人も少なくないようです。けれども、北アイルランドのウイスキーやスコットランドのシーフード、イングランドのチーズにスパークリングワイン、ウェールズのラムなど、4つの地域それぞれにおいしいものがたくさんあるんですよ。その素材を活かした料理が認められ、イギリスでは180軒近くのレストランがミシュランの星を獲得しています」(クララさん)

私たち日本人にとっても身近な魚、サバ。近年は日本近海での漁獲量が減っているといわれるが、スコットランドでは多く獲れているという

イギリスのシャンパン? といぶかしく思っていると、イギリス産スパークリングをベースにしたカクテル「アルビオン」が手渡された。ハチミツやレモン、ミントがきいた爽やかな味わいの、スッキリとしたスパークリングカクテルは、とっても美味。

「イギリスはもともと寒くて雨が多いため、ワインづくりには向かないとされてきました。けれども気候温暖化の影響で、ワインづくりに最適なブドウが穫れるようになったのです。じつはイギリス海峡の下には、フランスのシャンパーニュ地方と同じ土壌があるんですよ。イギリス南東部には100以上のワイナリーがあり、さまざまなワインコンクールで24個のメダルを獲得しました。これは、フランスに次ぐ第2位のメダル数です」(クララさん)

オープニングトークが終了し、イギリスグルメを味わうべくゲストルームへと足を踏みいれる。白を基調とした美しい部屋の壁にはいくつも肖像画が飾られ、大きな窓からは広々とした緑の庭が一望できた。白や桜色のテーブルクロスの上には、色とりどりのひとくちグルメが並べられている。

ゲストルームに飾られた、イギリスグルメが詰まった花見弁当。クリスタルの花瓶に惜しみなく活けられた、咲き誇る花々が美しいこと!

濃厚なチェダーチーズをカリカリに焼いたものやナスの味噌チーズ田楽、サバの照り焼き梅コリアンダーだれなど、魅力的な料理がズラリ

並んでいたのは、英国と日本の食のコラボレーションをコンセプトに、桜の季節に合わせた料理の数々。つくったのは日本人シェフだとか。スコットランドのサバやイングランドのチェダーチーズをつかった料理はとってもおいしい。

サバは日本で獲れるものと同じクオリティーで、いい感じに脂がのっていた。チーズはWyke Farms(ワイクファームズ)のエクストラ マチュア チェダー、ヴィンテージ リザーブチェダー、レッドスターチーズの3種類を使用。サマセット州で160年以上も続く豊かな牧草地をもつ農場で、そこで育つ牛のミルクからつくるチーズのレシピは、いまも秘伝を守られているそう。世界的に評価を得ている同社のチェダーチーズは、コク深く滑らかで、とてもクリーミーだ。

重厚な空間でイギリス食材とカクテルを堪能

「おいしい料理とのマリアージュを楽しんでほしい」と、ザ・リッツ・カールトンで腕を磨いたというバーテンダーがカクテルを振る舞ったこの日。世界中で飲まれているイングリッシュ・ドライ・ジンやスコットランドのウイスキーをつかったカクテルが次々とサーブされた。ローズマリーやシナモンをその場であぶって香りづけし、ジンジャーエールやアップルタイザーなどと合わせたカクテルは、どれもオシャレな味わい。そして、なかなかのアルコール度数! ステキな空間とレディース&ジェントルメンのおもてなし、おいしい料理とカクテルにすっかりいい気分になってしまった。

通訳兼進行を務めたクララさん(左)とエジプト出身の弁護士だというバーテンダー、アレックスさん(右)

伝統的な農法や漁法を大切にし、トレーサビリティを重んじるイギリスの食材は、じつはとてもサステナブル。2024年2月には、日本の農林水産省が定める 「地理的表示保護制度(GI制度)」に、スコッチビーフやウェールズのラムなど、37の食品が指定された。農林水産省によると、GI制度とは「その地域ならではの自然的、人文的、社会的な要因の中で育まれてきた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称を、地域の知的財産として保護する制度」。つまり、地域性を活かした良質な食材を指定し、保護する制度だ。

イギリスフードの名誉挽回を果たすべくおこなわれている、このグルメキャンペーン。レセプションで提供されたスコットランド産サバは、日本のスーパーなどでも手に入るという。ワイクファームズのチーズやイギリス産スパークリングワインも、高級スーパーやネットなどで購入が可能だ。英国王室御用達のグルメの数々を、ぜひ試してみてほしい。

photo&text:萩原はるな

Official SNS

芸能人のインタビューや、
サステナブルなトレンド、プレゼント告知など、
世界と社会をよくするきっかけになる
最新情報を発信中!