Do well by doing good. いいことをして世界と社会をよくしていこう

ナイジェリアのごま農家と私たちをつなぐ「かどやのごま油」【PR】
ナイジェリアのごま農家と私たちをつなぐ「かどやのごま油」【PR】
COMPANY

ナイジェリアのごま農家と私たちをつなぐ「かどやのごま油」【PR】

江戸時代の安政5年(1858年)に創業以来、ごま油のリーディングカンパニーとして日本の食を支えてきたかどや製油株式会社(以下、かどや)。黄色いキャップが目印の「かどやの純正ごま油」をキッチンに常備している家庭も多いでしょう。けれども、このロングセラー商品の原料である「ごま」が、どこからやってくるかを知らない人も多いはず。同社では2021年よりアフリカのごま農家を支援するプロジェクトを展開しており、今年8月には「第9回アフリカ開発会議(TICAD9)」において、「国際農業開発基金(IFAD)」「Olam Agri」「MCアグリアライアンス」とごまの持続的なサプライチェーン構築に関するLOI(意向表明書)を締結しました。今回は「かどやの純正ごま油」のふるさとのひとつ、アフリカのナイジェリアでの活動をご紹介します。

ごま油のふるさと、ナイジェリアと日本の食卓をつなぐ

「ごまの価値を極限まで高めることで世界に貢献する」をパーパスに掲げ、ごまの可能性を広げるためにさまざまな活動をおこなっているかどや。あまり知られていないが、現在、日本国内でごまはほとんど栽培されていない。ごまの主な生産地はアフリカや東南アジア、中南米の国々で、日本で消費されるごまは約8割をアフリカの国々から輸入している。かどやのごま油の原料になっているのは、主にナイジェリアやタンザニアの農家が育てているごまだ。かどやは2021年から、両国のごま農家を対象に営農指導をおこなっている。

ナイジェリアのごま畑で。手前は刈り取って乾燥させているごま

ごまの生産は機械化が難しく、刈り取りなどもほぼ人の手でおこなわれている

「単位面積あたりの収量と品質を向上し、中長期的に農家の収入を増やすことが営農指導の目的。長年政情が安定していないナイジェリアでは、生活インフラや教育制度もまだまだ整っていません。そこで国をあげて、農業に主軸を置いて経済を建て直していくべきではないか、という動きが出始めています」

そう教えてくれるのは、かどやブランドマーケティング部の安田美佐子さん。ナイジェリアにおける農産物の輸出量はカカオに次いでごまが第2位だという。

「ごまは、ナイジェリアの主要農産物のひとつ。しかし、多くの農家さんは技術指導を受ける機会が少なく、栽培法はほぼ独学です。そのため収量や品質が安定せず、収入が不安定になりがちです。こうした状況から、生活がなかなか向上しない農家も少なくありません。」(安田さん、以下同)

かどやの太白ごま油を手渡す安田さん。「農家さんたちはごまがどこでどのように使われているのかを知りません。自分の仕事がどれほど役立っているかを知ってもらうことは、とても大切」と語る

毎日のようにごま油をつかっている私たちと、ナイジェリアのごま農家の距離は、まだまだ遠い。そもそも、ごまを通じてナイジェリアの人びととつながっていること自体、日本でもほとんど知られていないだろう。

「その原因は、これまで現地に十分な情報共有ができていなかったことが背景にあります。今後は、双方にていねいに伝えていくことが重要だと思っています。現地で私たちが営農指導をはじめて4年がたち、興味をもってくれている農家さんは徐々に増えている印象です。ごまは種をまいてからわずか3〜4ヵ月で収穫できるので、短期間で収入につながり、収量や品質が暮らしに直結しやすい作物です。参加した農家さんが経済的、社会的に安定していくようすを見て、周辺の農家さんにも広がる好循環が生まれつつあります」

熱心に耳を傾ける、営農指導に参加したごま農家の方々

「長年ごまを輸入している企業として、生産者と消費者をつなぎ、農家さんが安心してごまを育てられる環境をつくることは私たちの使命です。農家さんの暮らしを守るには一時的な支援ではなく、無理なく長期的に交流をもてる仕組みが必要ですが、企業単体ではなかなか立ちゆかないのが現状。そこで私たちは『国際農業開発基金(IFAD)』『Olam Agri』『MCアグリアライアンス』とともにこの取り組みを加速させていく予定です。官民問わず、さまざまな団体と提携しながら、ナイジェリアの農家さんの生計向上と地域社会の発展、未来へ続くサステナブルな循環をつくっていきたいと思っています」(安田さん、以下同)

ごま農家の多くは、写真右のような土でつくった藁葺き(わらぶき)の小屋で暮らす。広さは3メートル四方(9㎡)ほどのスペースで、一家4〜5人が寝食をともにする

貧困や衛生環境、ジェンダー問題、ストリートチルドレンや児童労働――。ナイジェリアは、いち企業の取り組みだけでは解決が難しい社会課題を抱えている。けれども、自分たちにできることを一歩ずつ進めていきたい、と安田さんは語る。

「ごまを育ててくださる農家さんに対して、『支援』という言葉は適切ではないと感じています。一方的に助けるのではなく、農家さんが安定した暮らしを自ら築くための力を育むことが大切です。まずは、誰のために日々ごまを育て、そのごまがどのように役立っているのかを丁寧に伝え、農家の皆さんが誇りをもって仕事に取り組める環境を整えたいと考えています。日本や世界の人々の食と健康に貢献していることを知っていただくことは、大きな一歩になると思っています」

農家が育ててくれたごまを、あまさずつかい切る!

農家が育てたごまの価値を最大化させる取り組みも進められている。かどやでは、脱脂ごまと呼ばれる、油を搾ったあとのごまを使用したグラノーラ「米麹(こめこうじ)グラノーラ セサミプロテイン」を2025年3月に発売。一食50gあたりのグラノーラで10g以上のたんぱく質が摂れることや、焙煎したごまの香りと甘みで好評を博した。

商品開発を担当したかどや たんぱく事業開発部の小野恒平さんは、もともと運動好きでたんぱく質という素材に関心があったとか。ごまにも豊富にたんぱく質が含まれていることを知り、商品化したら面白いと相談したところ、当時の上司が後押ししてくれたという。

「ごまは約50%が脂質ですが、油を搾ったあとのごまにもたんぱく質や食物繊維などの栄養素が詰まっているのです。毎日、たくさんのごま油を搾っている当社にとって、ごまひと粒すべてを価値あるものにすることも使命のひとつ。おいしいごま油をつくるノウハウがあるからこそ、脱脂ごまでつくる商品もおいしいものにできると自負しています」(小野さん、以下同)

焙煎ごまが香る「米麹グラノーラ セサミプロテイン」。おいしく栄養がとれるとあって、限定生産分は完売!

ごまひと粒には、スミからスミまで価値があり、それを最大限に引き出していく。ごまをとことん活かし、価値を伝えるためには、もっとごまのことを知る必要があるそうだ。

「私たちの取り組みは余ったものを活用するアップサイクルを目的におこなっていると思われがちですが、そうではないことを伝えたいです。まだ見いだせていないごまの価値を未来に伝えていく。その結果としてアップサイクルやサステナビリティと呼ばれるだけだと思っています。いまは価値を見いだせていないものを、数千円、数万円の価値があるものに変えていくことができれば、ごまを生産する農家さんの暮らしがもっと豊かになると信じています。そして世界中の人々の毎日の食卓に、さまざまな形でごまがある未来を実現したいですね」

Text:萩原はるな

【こんな記事も読まれています】

ごま油の「かどや」が創業地・小豆島と協働した「ごまんぞく給食」って?

地域の方々とつながってさまざまな課題を解決に導く! ごま油の「かどや」が、創業の地・小豆島土庄町で国産ごまを栽培

100年後は特産品に!? 「長野市をヘーゼルナッツの一大産地にする」元パティシエの挑戦

Official SNS

芸能人のインタビューや、
サステナブルなトレンド、プレゼント告知など、
世界と社会をよくするきっかけになる
最新情報を発信中!