野菜くずから生まれる、極上スープ「ベジブロス」by渡部和泉
野菜くずから生まれる、極上スープ
ベジブロスとは、野菜くずからつくる「出汁」のこと。普段捨ててしまうような、野菜の皮や種、芯の部分を集めて水からじっくり煮込むだけで出来上がります。なんとも滋味深い味わいの出汁は、栄養も豊富。簡単でコストもかからないうえ地球にもやさしいと、いいことずくめ! 塩やオリーブオイルなどお好みの調味料を加えてそのままスープとして飲んでもおいしいし、カレーやシチューなどに使えばコクのあるおいしさに仕上がります。後半ではベジブロスを使った展開レシピもご紹介するので、どうぞ最後までごらんくださいね。
本日のレシピ 【ベジブロス】
材料
野菜くず200g、水1リットル、塩小さじ1/2
※酒、もしくは白ワインを少々加えるとまろやかな味わいに。
ex.玉ねぎの皮・芯、かぼちゃのワタ・種、きのこ類の石づき、パセリの茎、人参のヘタ、キャベツや白菜の芯など一度に野菜くずが出ない場合は、ジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫でためておくと便利です。
作り方
1)鍋に材料を入れます。りにしてからせん切りにし、残りは粗くすりおろします。
2)火にかけ、沸いたら火を弱め30分ほど煮ます。
3)ザルでこします。
4)出来上がったベジブロスは冷蔵庫で2、3日保存できます。
※タッパーやジッパー付き保存袋に入れて、冷凍保存するのもOK。
ベジブロスを使った「舞茸のピラフ」
舞茸1/2パックはほぐしてから、バターで炒めます。炊飯器に洗ったお米2合、ベジブロス2カップ、塩小さじ2/3を入れて混ぜます。上に舞茸をのせ、通常通り炊きます。
薬膳MEMO
薬膳で舞茸は、気を補い、免疫力アップに役立つとされています。
フードコーディネーター、
国際中医薬膳師
漢方薬メーカーや無添加食材宅配会社での勤務を経て、独立。紙媒体・webを中心に活動する。カフェ好きが高じ、素材選びからこだわる薬膳カフェ「cafe mel」をオープン(不定期・予約制)。東京郊外の自然豊かな場所で暮らす。移動手段は自転車がメイン。