ガーナにシェードツリー(日陰樹)を植樹して、
カカオの生産をもっと持続可能な形に。
世界と社会をよくすることを目指して実施するプロジェクトを皆さまと一緒に決めよう、という取り組み「Do well by doing good. プロジェクト投票」のシーズン4が、2022年4月1日から始まりました。 投票期間は、2023年の3月31日までの1年間。1人でも多くの皆さまにこの取り組みを知っていただき、投票に参加いただける人が1人でも多くなるよう、3つあるプロジェクト候補をひとつずつご紹介。 本記事では、「環境」をテーマにしたプロジェクト候補について詳しくお伝えします。 (Do well by doing good.プロジェクト投票シーズン4の概要はコチラ)
カカオ豆は、本当はマメではなくタネ
世界中で愛され、たくさんの人たちを笑顔にするチョコレート。その原材料となるのがカカオ豆なのですが、豆とはいうものの実は豆科の植物ではなく、カカオという木になる実の“種子”をカカオ豆と呼んでいます。そのカカオ豆を発酵させ、焙煎し皮を取り除きすりつぶし粘度のある液体にしたもの(カカオマスと言います)に、砂糖やカカオバター、乳製品などを混ぜて練り合わせるなどして作るのがチョコレートなのです。カカオの木は熱帯植物で、おもに赤道付近で育ちます。気温や湿度、日照時間など、さまざまな条件が揃わないと、カカオの木は育ちません。しかも、カカオの若木は熱帯植物ではあるものの、強い日差しが苦手。森の中で、他の植物の木陰に守られながら、大地の栄養を分けてもらいゆっくりと育つのです。そんな苗木が実をつけカカオ豆として収穫できるようになるまでには約5年の時間を要します。
世界第2位のカカオ生産量を担うガーナの森が…
世界でも有数のカカオ生産国ガーナは、日本においてはさらに重要で、輸入量の約80%を頼っています。そのガーナでは、世界的に増加するカカオ需要への対応や木材確保等のために森林伐採や農地開拓が進み、農工業機械の進化も相まって近年急速に原生林が失われているのです。実際、2016年〜2022年の間に、ガーナの国土に占める森林面積は約41%から35%へ減少、つまり森の6%が消失したと言われています。森林の減少は日差しに弱いカカオにとって深刻な問題です。木陰があれば50〜80年は収穫できるはずが、樹木が減ることで直射日光が当たるようになるとカカオ畑の寿命は25〜30年と短くなってしまうのです。また、森の消失は土壌の質の変化ももたらし、それはカカオの品質にも影響します。このままでは、おいしいカカオが希少なものになり、チョコレートもやがて高級品に…。そこでシーズン4のプロジェクト候補としてテーマの一つに選んだのが、カカオが育つ「環境」を支えるシェードツリー(日陰樹)の植樹なのです。
カカオの木に30%の日陰があれば、生産寿命が延びる
シェードツリー(日陰樹)の植樹によって、たとえばカカオの木に30%の日陰ができれば農園の生産寿命が延びていきます。寿命が延びればその分カカオ豆の収穫量も増え、品質の向上にもつながり、さらには、植樹した木々が成育し生い茂ることで森の生態系も維持されます。プロジェクトが実施されシェードツリーが増えれば、カカオ農家の人々にとっても、森にとっても、持続可能な好循環が生まれるのです。植樹するシェードツリーには、成長が早くカカオの木を越える高さになる常緑樹を選び、プロジェクトではその苗木を提供する予定となっています。
あなたの1票が、カカオを守る森をつくり、生産者の笑顔とチョコレートを持続可能なものにするきっかけになるかもしれません。ぜひ一緒に「世界と社会をよくしていく」アクションを。imperfect表参道の店頭投票のほかにも、Twitterで「#DWBDG_環境」をつけて投稿することでも、投票に参加いただけます。
投票シーズン4の
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