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あの人も始めたSDGsアクション! 「農ライフ」&「太陽光熱で暮らす家」
あの人も始めたSDGsアクション! 「農ライフ」&「太陽光熱で暮らす家」
VOICE

あの人も始めたSDGsアクション! 「農ライフ」&「太陽光熱で暮らす家」

地球環境のために、人々の権利のために、持続可能な未来のために、私たちにできることはなんだろう。すでにSDGsへのアクションを起こしている人たちに、いま取り組んでいることを聞いてみました。今回は、アパレルブランドプロデューサーの武藤千春さん、ライターの藤本健さんが登場です。

課題解決のヒントは
農ライフに詰まってる!

2019年に長野県小諸市に拠点を構え、東京との二拠点生活を送りながら20坪ほどの小さな畑を借りて、独学で無農薬の野菜づくりをはじめました。現在は畑を1000坪まで拡大し、無農薬野菜の栽培のほかに、荒れ果てた耕作放棄地をぶどう畑として蘇らせ、おいしいワインをつくるプロジェクト「KOMORO dé WINE PROJECT」を始動。2022年春に初めて苗を植えました。

農家の高齢化による耕作放棄地は、全国で増え続けています。この大きな課題をポジティブに変換させ、耕作放棄地をみんなの体験や思いをシェアしたり、心地いいつながりが生まれる場にしたい! そんな思いからはじめたチャレンジです。消費するばかりだった以前までの暮らしとは一転、小諸での持続可能な暮らしはとても心地いい。地域と自然が生み出す循環の豊かさに触れ、つながり、向き合うことで自身の心までも満たされていく。農ライフで得たこのすばらしい体験をたくさんの人に伝えていきたいです。

PROFILE

武藤千春 むとう・ちはる
アーティストとして活動後、アパレルブランド「BLIXZY」をプロデュース。東京と長野で二拠点生活を送りながら、野菜やワイン用のぶどう栽培に取り組む。2021年農ライフブランド「ASAMA YA」を始動、翌2022年、小諸市農ライフアンバサダーに就任。

太陽光エネルギーで
持続可能な生活を実践中

幼少期に、親が石油会社に勤めているなかで石油ショックを経験したため、物心ついた頃から「石油が枯渇したらまずい」と考えていました。中学生のとき学校で太陽電池について学んで感動し、「今後は自然エネルギーだ」との確信を持ち、大学も電気工学科に進みました。自然エネルギーで生活したいという夢を長年持ってきたので、18年前、太陽光パネルと太陽熱温水器で暮らせる家をつくりました。

水道水は使いますが、それとは別に井戸があり、雨水タンクも設置。庭に畑をつくり、ムリのない範囲で持続可能な生活を送っています。井戸水や太陽熱温水器があるので、いつライフラインが止まっても大丈夫という安心感はあります。ガマンをすると長続きしないので、楽しくできることからアクションをしていくほうが、結果としてSDGsに貢献できるのではないでしょうか。今後はEV(電気自動車)の導入や、VtoH(EVから住宅に電力を供給するシステム)にもチャレンジしてみたいです。

PROFILE

藤本健 ふじもと・けん
コンピュータを用いた音楽制作、デジタルオーディオを専門にしたライター。DTMステーションというサイトを運営している。趣味で太陽光発電を40年近く勉強し続け、自宅の屋根に太陽光パネルを搭載するとともに、3つの太陽光発電所を運営。www.dtmstation.com

●情報は、FRaU2022年8月号発売時点のものです。
Illustration:Shinco Uematsu Text:Nana Omori, Chihiro Kurimoto Edit:Chihiro Kurimoto
Composition:林愛子

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