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SUPガイドに聞いた、恋して、守りたくなる海の魅力とは?
SUPガイドに聞いた、恋して、守りたくなる海の魅力とは?
VOICE

SUPガイドに聞いた、恋して、守りたくなる海の魅力とは?

海とともに暮らす人々は、そこに広がる世界がいかに深遠で美しいかを知っています。逗子でSUP(サップ=スタンドアップパドルボード)ガイドをしているクレイグさんに聞いた、その魅力と関わり方をご紹介します。

一度好きになってしまえば
人生はずっと海とともにある

逗子海岸でSUPガイドをしているクレイグさんには、海とかかわってきた長大なバックグラウンドがある。オーストラリアのゴールドコースト近くの小さな島で生まれ、海を泳ぎ、サーフィンをしながら育ったが、本当の意味で海を愛するようになったのは、ダイビングでグレートバリアリーフを潜ってからだという。

「多様な色、生命の脈動、健康的なエコシステムは、本当に息を飲むほどです。一度海に恋してしまったら、海の健康を考えずにはいられなくなる。それほど強烈な体験でした」

逗子海岸をSUPでクルーズするクレイグさん。25年前にはじめてニセコを滑って以来、南半球と北半球を往復しながら暮らしてきた。SUPの魅力は、「落ち着くと同時に、エナジーを与えてもらえるところ」

クレイグさんはその後、世界的な海洋フィルムメーカー、デイビッド・ハンナン氏の仕事を手伝い、海での撮影をするようになっていく。サンゴの海に潜り、直面する問題を映像で伝える、という仕事を続けるなかで、さらにフィリピンでの海洋保全活動にかかわっていった。サンゴ礁を保護するための政策アドバイスから、経済活動のサポートまで、多様な活動を行う団体で働いた。雪山に惹かれて1年の半分を北海道、半分を逗子で過ごすライフスタイルとなったいまも、環境問題解決には大きなモチベーションを持っている。

「未来の世代が、私が美しいと感じてきたものを、同じように感じることが少しでもできたら。一度、海の深遠で素晴らしい世界を知ったら、必ず守りたくなるはずだからね」

PROFILE

Craig Ogilvie
ノース・ストラドブローク島出身。人口およそ2000人の島で育ち、海に親しむ。海洋撮影のために、パプアニューギニアなどの島々を旅したのち、フィリピンで設立された環境団体〈The Coral Triangle Conservancy〉で働く。現在は夏には逗子で暮らし、冬には北海道で雪山を遊ぶ生活を送っている。

●情報は、FRaU SDGs MOOK OCEAN発売時点のものです(2019年10月)。
Photo:Norio Kidera Text:Toshiya Muraoka Edit:Chizuru Atsuta
Composition:林愛子

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