自分らしく輝いている人は、みんなハンサムだと思います/愛希れいかさん・三吉彩花さん【前編】
気になる人のサステナビリティに対する考えや想いについて紹介するCover Interview。vol.6のゲストは女優の愛希れいかさんと、モデル・女優として活躍中の三吉彩花さん。前編は、国際女性デーである2022年3月8日(火)、アミューズ所属の女性アーティストによって開催される「AMUSE PRESENTS SUPER HANDSOME W LIVE“HANDSOME”is not just for men.(スーパー・ハンサム・ダブル・ライブ ハンサム・イズ・ノット・ジャスト・フォー・メン)」(以下「ハンサム W LIVE」)への出演が決まったおふたりに、LIVEに向けての想いや、それぞれが考える「ハンサムな女性像」についてうかがいました。
撮影/喜多剛士 インタビュー・文/水谷美紀
歴史ある「ハンサムライブ」初、女性だけのステージ
愛希 「ハンサムライブ」はアミューズ所属の若手男性俳優によるファン感謝祭として、2005年から開催されています。今回は「ハンサム W LIVE」ということで、初めて女性メンバーだけで開催されることになりました。日本では国際女性デーにイベントが行われることがまだまだ少ないので、とても素敵なことだと思います。そんな記念すべき「ハンサム W LIVE」の出演者に選ばれて嬉しいです。どんなステージになるのか、今からワクワクしています。
三吉 わたしはハンサムライブが大好きで、これまでずっと観る側として楽しんできました。その一方で、いつも事務所の人に「男性だけでなく女性のハンサムライブもやってほしい」と言っていたんです。それがようやく実現しました。「ハンサム W LIVE」は個々の意志やライフスタイルをオープンに発信できる時代にふさわしい、まさに待ちに待ったイベントです。そこに自分が出演すると思うと、ドキドキしますね。
ふたりが考える「ハンサムな女性」像
愛希 もともと「ハンサム」という言葉は男性だけに使われていましたが、最近は女性にも使われるようになってきました。「ハンサム W LIVE」も、“「ハンサム」の概念は男性だけにあらず”をコンセプトに、エンターテインメントを愛する女性アーティストが力を合わせて、とびきりかっこいい、ボーダーレスな魅力全開のライブをお届けします。
今回このライブに出演するにあたり、「ハンサムな女性」ってどんな女性だろうと、わたしなりに考えてみました。わたしにとってハンサムな女性とは、自分の意志をしっかり持って生きている人です。また、仕事でも、子育てでも、趣味でも、自分の好きなことに対していきいきと向かっているポジティブな女性もハンサムだと感じます。男性の真似をするということではなく、その人らしく輝いていれば、きっとその女性はハンサムなんだと思います。
三吉さんはハンサムな女性と聞いて、どんな人を想像しますか。
三吉 わたしがイメージする「ハンサムな女性」は、自分を確立できている人ですね。自分の意見をはっきり言え、自分の長所と短所、好き嫌いもちゃんと言える人はハンサムだと思います。同世代でパフォーマンスしている人たちを見ていると、SNSなどによって情報が多く、イメージが先行しがちな時代に、自分の本当の気持ちや意見をしっかり伝えている人が増えてきたと感じています。そういう人たちを見るとかっこいいな、ハンサムだな、と思うし、わたし自身もそうなりたい、そうなろうと思います。
宝塚時代、わたしを変えた先輩のひと言
愛希 宝塚歌劇団ではたくさんのハンサムな女性と出会いました。その中で特に印象に残っているのは、10期ほど上だったひとりの先輩です。
わたしは宝塚音楽学校時代からずっと娘役だったのですが、歌劇団に入った当初は男役をやっていたんです。けれどもしっくり来ず、やっぱり娘役の方がいいのかなと悩んでいました。その時、その先輩に相談したところ、「もしここで娘役に替わるのなら、中途半端な気持ちではダメ。トップをちゃんと目指しなさい」とはっきり言われたんです。そう言われてみて初めて、ああ、そのくらいの覚悟でやらないといけないんだ、これまでの自分はできていなかったと、ハッとしたんです。そこで腹をくくり、娘役でトップになろうと本気で努力を始めました。それ以来、男役は一度もやっていません。
実はそれまで、トップになろうとか、自分がなれるとか、そんな風に思ったことがなかったんです。その頃のわたしはビクビクしているタイプで、本当は一番になりたい気持ちがあるのに、自分がなるなんて言ってはいけない、そんなこと言うなんて恥ずかしいって、ちょっといい子ぶっていたんですねでも、そうじゃないんだ、ちゃんと口に出して自分もトップを目指していいんだと、先輩に言われて初めて思えたんです。もし今のわたしにハンサムな要素があるとしたら、あの時の先輩のおかげです。
「聞き分けの良すぎる子」をやめて、ラクに
三吉 わたしは子供の頃から芸能界にいたこともあって、一時期「聞き分けの良すぎる子」になっていました。何でもこなせる子、彩花ちゃんなら任せて安心だねと言われることが増え、期待に応えられることは嬉しかったし、学んだことも多かったのですが、反面、自分の意見がどんどんなくなってしまって。高校を卒業した頃には、自分は何がしたいのか、ファンの人に何を届けたいのかが分からなくなってしまったんです。
その時、これではいけないと、少し立ち止まってみました。そして、人に好かれたり、自分の作られたイメージを守ったりすることも大事だけど、まず自分が何を伝えたいかをきちんと言葉にしなくては、と思ったんです。それから一気にラクになりました。仮に100人のうち3人にしか伝わらなくても、自分の芯を誠実に伝える努力をしようと決めたことで、人や仕事に対する向き合い方がそれまでより丁寧になりました。そのおかげか最近は迷うことが少なくなり、色々な判断がとても早くなったんです。また、自分と違う意見を言われても頑固に拒否したりせず、「そうか、いろんな意見があるんだな」とおおらかに受け止められるようにもなりました。わたしがハンサムな女性に近づけているとしたら、「聞き分けの良すぎる子」をやめたからかもしれません。
後編は「ハンサム W LIVE」やそれぞれの活動を通して挑戦したいサステナビリティと、お二人とコラボしたオリジナルの商品について紹介します。
30年後もきっと愛用品
愛希れいかさんが30年後も大切にしたいモノとは?
宝塚時代、先輩にかけられた言葉
モノではなく言葉なのですが、テーマにぴったりだと思うのでこれを選びました。インタビューでもお話ししたように、悩んでいた時に先輩にかけられたこの言葉のおかげで、本気で娘役のトップを目指そうと思えました。これからもこの時の気持ちを忘れず、何事にも挑戦していきたいです。
三吉彩花さんが30年後も大切にしたいモノとは?
TIFFANY&Co.のペンダント
とても気に入っているティファニーのペンダントです。普段使いというより、気持ちをシャキッとさせたい時や大切な場面で付けています。30年後は55歳になっていますが、その時までずっと大切に使っていきたいです。そしていつか自分の娘とかに受け継いでいけたら素敵だなと思います。
お知らせ
AMUSE PRESENTS SUPER HANDSOME W LIVE“HANDSOME”is not just for men.
出演者:柚希礼音・ソニン・愛希れいか・村川絵梨・清水くるみ・石田ニコル・三吉彩花・恒松祐里・堀田真由・島ゆいか・礒部花凛
構成・演出:小林香
開催日:2022年3月8日(火)
①開場:12:00 開演:13:00
②開場:17:00 開演:18:00
会場:Bunkamuraオーチャードホール
主催:アミューズ
席種:全席指定 9,800円(税込)
※未就学児入場不可
チケット一般発売日:2月19日(土)10:00~
チケット販売サイト:
ローソンチケット:https://l-tike.com/handsomelive/ (Lコード:71360)
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/handsome-woman/(Pコード:210-736)
イープラス:https://eplus.jp/handsome-w/
チケットに関するお問い合わせ
キョードー横浜:045-671-9911 (祭日を除く月~土11:00~18:00)
<注意事項>
※感染拡大防止の目的で、必要に応じて保健所等の公的機関へお客様の氏名および連絡先をご提供させていただく場合がございます。
※ご観劇前に、追って公式Twitterに記載の【本公演の感染症対策とご来場時のお客様へのお願い】を必ずご確認の上、ご来場をお願いいたします。
※出演者並びにスケジュール変更の際は何卒ご了承くださいませ。出演者変更の場合でも他公演への変更・払い戻しはいたしかねます。
※車イスでご来場予定のお客様は、予めご購入席番をキョードー横浜までご連絡ください。
●イベントオフィシャルTwitter:https://twitter.com/SP_HANDSOME_W
愛希れいか
1991年8月21日生まれ。福井県出身。2009年3月、「宝塚歌劇団」に95期生として入団。同年、宙組公演「薔薇に降る雨/Amour それは…」で男役として初舞台、月組に配属。2011年に娘役に転向し、翌年(2012年)、月組トップ娘役に就任。「ロミオ&ジュリエット」ジュリエット役にてトップお披露目。2018年に「エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-」エリザベート役をもって宝塚歌劇団を退団。退団後は2019年ミュージカル「エリザベート」タイトルロール、同年「ファントム」クリスティーヌ・ダーエ役で出演。2020年には単独主演作品「フラッシュダンス」出演、2021年大河ドラマ「青天を衝け」、2022年フジテレビ「潜水艦カッペリーニ号の冒険」出演など映像作品でも活躍の場を広げている。
三吉彩花
6月18日生まれ、埼玉県出身。雑誌「Seventeen」でミスセブンティーン2010に選ばれ、7年間の専属モデルを経て2017年に同誌卒業。また雑誌「25ans Wedding」のカバーガールを2021年まで務める。女優として、2012年映画『グッモーエビアン!』、2013年に『旅立ちの島唄~十五の春~』に出演し、第67回毎日映画コンクールおよび第35回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。ほか、2010年「告白」、2018年「いぬやしき」、2019年には主演作『ダンスウィズミー』が、第22回上海国際映画祭ガラ上映部門のオープニング作品に選ばれた。2020年には『犬鳴村』『Daughters』『十二単衣を着た悪魔』と話題作に多数出演している。また同年冬よりNetflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」が全世界独占配信中。2021年には自身初ミュージカルとなる、地球ゴージャスプロデュース『The PROM』に出演。同年9月には自身が初監督を務めた作品も含まれる『MIRRORLIAR FILMS Season1』が公開し、こちらの作品は北京国際映画祭2021でも上映された。中国のSNS「Weibo(微博)」ではフォロワー数が47万人に上り、中国企業とも多数CM契約を結ぶなどアジア圏でも活躍している。