自然の美しさを伝えれば、大切にする気持ちが広がると思います/大松絵美さん【第2回】
気になるあの人にサステナビリティについてインタビュー。vol.5は153万人ものチャンネル登録者を持つ人気YouTuberの「エミリン」こと大松絵美さんの記事を全4回で掲載します。第2回は環境問題に対する等身大の考えをうかがいました。
第一回はこちら
撮影/喜多剛士 インタビュー・文/水谷美紀
環境問題をなかなかリアルに感じられない
サステナビリティと言って一番に思い浮かぶのが、環境問題への取り組みです。むしろなにも知らなかった頃はSDGs=環境問題のことだと思っていたくらいです。
地球温暖化への対策やCO2の削減といった言葉は、ネットニュースなどでも目にしますし、昔にはなかったような気候変動や自然災害が起こるのを自分自身も体験しているので、誰もが真剣に考えなくてはいけないんだと感じています。でも、実際は自分には遠いことだと思って、真剣に受け止めていない人はまだまだ多い気がします。頭ではわかっているけれど、リアルに感じられないというか。実はわたしもそのひとりです。
「やめましょう」より「いいね」のほうが伝わることも
画配信をしていると、言葉よりダイレクトに伝わることもたくさんあると感じます。環境問題について配信したことはありませんが、「こういうことはやめましょう」と言葉で伝えるより、映像を流すほうが観た人がリアルに感じることもあるのかなと思います。それも、できればネガティブなものではなく、ポジティブなほうが届きやすい気がします。
たとえば沖縄の海でダイビングをして、ものすごく綺麗な海の様子を配信できたら、観てくれた人のなかには「沖縄の海ってこんなに綺麗なんだ。この海を守るために自分もなにか手伝いたい」と思う人が増えるかもしれません。地球のため、人のために活動するのはとても素晴らしいことですが、わたしはそこに「自分のため」というのが加わっていることも、モチベーションを上げることになると思っています。人のためにもなり、自分のためにもなる。そんなWin-Winな形で地球や環境に良いことができたらいいですね。
祖父母の農業を手伝った記憶
自然に触れた経験がまったくないと、自然を守ろうという気持ちになかなかなれないと思うんです。食べ物も、たとえば農家や漁師の仕事をまったく知らなかったら、大切にする気持ちにもなりにくいと思うんです。実際に体験しなくても、そういった人々の仕事を動画などで見る機会があれば、大変さや価値がダイレクトに伝わる気がします。
わたしは兵庫県明石市の出身ですが、同じ兵庫県の豊岡市というところに祖父母がいて、農業をしています。小さい頃から何度も遊びに行っていますが、自然がたくさん残る、とても素敵な土地です。また久しぶりに訪ねてみたいですし、機会があれば農業体験なども配信してみたいですね。
大松絵美さんの第3回は最近気になっているというフードロスの話を紹介します。
30年後もきっと愛用品
大松絵美さんが30年後も大切にしたいモノとは?
Gucci × Disney コラボ“ミッキーマウス”の財布
2020年に子(ネズミ)年を記念して発売された、グッチの“GGモノグラム”とミッキーのモチーフを掛け合わせた財布です。もともとミッキーが大好きなので即購入しました。いろいろと壁にぶつかりながらもようやく仕事が軌道に乗った頃に自分へのプレゼントとして購入したものなので特別な思い入れがあり、使わなくなっても捨てたりせず大切にとっておくと思います。
お知らせ
ABEMAプレミアム『私が獣になった夜~名前のない関係~』
第5話『アプリで出会った夜、信じられない私』
配信日:12月2日(木)22時
●第5話予告映像はこちら
あらすじ:
対馬奈枝(鈴木美羽)は大手外資系勤務のイケメン、井手祐(東啓介)とマッチングアプリで知り合い付き合うことに。付き合って初めて迎えるクリスマス、奈枝は祐に「イヴはお葬式があって地元に帰るため会えない」と告げられる。素直に信じる奈枝であったが、姉の対馬美紀(大松絵美)に25日は友引だからお葬式はやらないと指摘され・・・
大松絵美(おおまつ・えみ)
1993年生まれ。兵庫県出身。“エミリン”の愛称で親しまれているYouTuber。アミューズオーディションフェス2014でバラエティ・タレント・キャスター部門賞を受賞し、お笑い芸人としてライブなどで活動。2018年よりUUUM所属のYouTuberとして活動を開始、2020年よりフリーとなる。2020年、初の著書『ここは負けても死なないテーマパーク』(宝島社)を上梓。