「まだ使えるから」。母の口癖を最近よく思い出します/大松絵美さん【第1回】
気になるあの人にサステナビリティについてインタビュー。vol.5は153万人ものチャンネル登録者を持つ人気YouTuberの「エミリン」こと大松絵美さんの記事を全4回で掲載します。第1回は買い物に対する気持ちの変化についてうかがいました。
撮影/喜多剛士 インタビュー・文/水谷美紀
素材や長く使えるかを意識するように
サステナブル、SDGsという言葉や取り組みは、最近になってようやく身近になってきました。正直に言うと初めはなにか難しそうだなと思ってあまり関心を持っていなかったんです。けれどもちょっと調べてみると全然難しいことはなく、自分に関係あることもたくさんあるとわかりました。たとえば食べ物を無駄にしないフードロス対策や、必要な物だけ買うライフスタイルも、サステナブルに暮らすための選択のひとつなんですよね。どちらも気にしていたことだったので、知ることができてよかったです。
“映え”だけのための買い物が、実は苦手
YouTubeの「エミリンチャンネル」では買い物企画も多く、LOFTやIKEAの全階でショッピングをする企画なども過去におこなっています。ところが貧乏性なところがあって、つい「もったいない」と思ってしまうため、欲しくない物まで買うことが実はなかなかできないんです。“映え”を考えたら絶対に目立つ物を買ったほうがいい場面でも、本当に欲しい小さな付箋をいくつも買ってしまったり(笑)。つい買い過ぎたり、本当は必要ない物まで買ってしまったりして「失敗したな」と後悔することももちろんあります。そんな時は姪や母など欲しいと言ってくれる人にもらってもらい、なるべく無駄にしないように心がけています。
物を大事にする母を見習いたい
失敗もいっぱいするけれど、なるべく無駄な買い物はしたくない。そう考えるようになったのは、母親の影響が大きいんです。わたし自身は物をすぐなくしたり壊したりするタイプですが、母は物を大切にするタイプで、修学旅行のお土産にあげた湯呑みを10年以上経った今も使い続けているような人です。大事にしてくれていること自体は嬉しいけれど、古くなってきたので、ある時「そろそろ新しい物に買い換えたら?」と言ってみたんです。でも、「まだ使えるから」と言って捨てようとせず、今も使ってくれています。世の中で流行しているものを紹介する仕事をしていますが、最近は、新しい物をどんどん取り入れるだけでなく、今ある良い物を大切にすることも見直されているように感じます。母と同じようにはできませんが、物を大切にする姿勢は見習っていきたいと思います。
大松絵美さんの第2回は環境問題に対する等身大の考えを紹介します。
30年後もきっと愛用品
大松絵美さんが30年後も大切にしたいモノとは?
Gucci × Disney コラボ“ミッキーマウス”の財布
2020年に子(ネズミ)年を記念して発売された、グッチの“GGモノグラム”とミッキーのモチーフを掛け合わせた財布です。もともとミッキーが大好きなので即購入しました。いろいろと壁にぶつかりながらもようやく仕事が軌道に乗った頃に自分へのプレゼントとして購入したものなので特別な思い入れがあり、使わなくなっても捨てたりせず大切にとっておくと思います。
お知らせ
ABEMAプレミアム『私が獣になった夜~名前のない関係~』
第5話『アプリで出会った夜、信じられない私』
配信日:12月2日(木)22時
●第5話予約映像はこちら
あらすじ:
対馬奈枝(鈴木美羽)は大手外資系勤務のイケメン、井手祐(東啓介)とマッチングアプリで知り合い付き合うことに。付き合って初めて迎えるクリスマス、奈枝は祐に「イヴはお葬式があって地元に帰るため会えない」と告げられる。素直に信じる奈枝であったが、姉の対馬美紀(大松絵美)に25日は友引だからお葬式はやらないと指摘され・・・
大松絵美(おおまつ・えみ)
1993年生まれ。兵庫県出身。“エミリン”の愛称で親しまれているYouTuber。アミューズオーディションフェス2014でバラエティ・タレント・キャスター部門賞を受賞し、お笑い芸人としてライブなどで活動。2018年よりUUUM所属のYouTuberとして活動を開始、2020年よりフリーとなる。2020年、初の著書『ここは負けても死なないテーマパーク』(宝島社)を上梓。