故郷の自然や伝統を大切にしていきたい/長谷川美月さん【後編】
気になるあの人にサステナビリティについてインタビュー。第4回は「みちゅ」の愛称で親しまれ、10代を中心に絶大な人気を誇る雑誌『Popteen』の専属モデルでダンス&ボーカルグループ「MAGICOUR」メンバーである長谷川美月さん。後編は自炊を始めてから関心を持つようになった食のサステナビリティと、故郷・石川県の伝統や文化に対する想いをうかがいました。
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撮影/喜多剛士 インタビュー・文/水谷美紀
料理を始めて買い物の意識が変わりました
もともと食べるのが大好きで、無理なダイエットをするより、食べた分はダンスをしたりと体を動かしてコンディションを整えるタイプです。ファストフードももちろん食べます。でも最近は時間があるときはなるべく自炊をしています。
今年の春に高校を卒業したのですが、上京するまでは故郷で家族と住んでいました。実はそのときはまったくといっていいほど料理をしていなかったんです。食事に関しては母に頼りっぱなしで、作ってもらったものを食べているだけでした。だから母はわたしがちゃんと料理をしたり食事ができていたりするか、最初のうちはとても心配していたようです。それもあって、今は自分で料理をつくったときは写真に撮り、それを母に送るまでがセットになっています。
食材も、環境に配慮したものがいい
そのため、故郷にいた頃は食べている野菜の産地がどこであるとか、どのようにして作られているかといったことについて、深く考えたことはありませんでした。授業でSDGsについて習っていても、教科書に書かれていることと自分の生活がつながっていなかったんです。けれども最近は自分で買い物をするので、少しずつですが食に関してもサステナビリティを意識しています。するようになりました。なるべく体に良いものを選ぶようになっただけでなく、生産者の方がこだわって作っている野菜を買ってみることもあります。あと、やっぱりゴミがあまり出ない商品がいいなとか。急にすべては無理だけど、環境に配慮した取り組みをしているものをなるべく買いたいと思うようになりました。
故郷を出て知った自然の恵み
石川県で生まれ育ったので、東京に来るまでは故郷の魅力についても、意識したことはありませんでした。でも離れてみて、圧倒的に緑が多く、空気が綺麗で気持ちの良い土地だったことがわかりました。特に海鮮のおいしさに関しては、故郷を離れて初めて実感しました。今は東京に住んでいて、毎日とても楽しいのですが、反面、食べ物の面でも自然の面でも、故郷がとても恵まれた土地だったことが分かりました。あって当たり前と思っていたものが、実はそうじゃないと気づけたのは良かったと思います。
伝統工芸の魅力も発信していきたい
石川県は自然も豊かですが、同時に加賀百万石の城下町だったこともあって、さまざまな伝統工芸や文化が息づいています。このことも、実は東京に来るまで当たり前のことだと思っていました。振り返ると、祖母は普段から着物を着ていましたし、わたし自身も伝統工芸に触れる機会は結構ありました。ものづくりの文化が根付いた土地なので、陶芸でお茶碗をつくる「ふれあい体験」をやったり、授業の一環で染め物の体験もしたことがあります。全国どこでもやっていると思っていましたが、石川県が特に盛んだったんですね。最近、振袖を着る仕事も増えてきましたが、やっぱりいいなと思いますし、未来にもずっと残り続けてほしいと思います。機会があれば故郷の名産である加賀友禅をはじめ、たくさんの素晴らしい伝統工芸の魅力についても発信していきたいと思います。
長谷川美月さんさんが選んだのは「環境」
ミツバチが減少しているなんて知りませんでした。ミツバチの生育環境を整えることで食糧危機を救えたり、働く機会の少ない女性をサポートできると知って、これを選びました。
お知らせ
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