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保育園用おむつの名前書き、持ち歩きの負担を軽減。月額制で保育施設におむつが届くサブスク「手ぶら登園」
保育園用おむつの名前書き、持ち歩きの負担を軽減。月額制で保育施設におむつが届くサブスク「手ぶら登園」
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保育園用おむつの名前書き、持ち歩きの負担を軽減。月額制で保育施設におむつが届くサブスク「手ぶら登園」

保育園の登園準備のひとつに、「紙おむつに名前を書いて持っていく」ことがあります。1日につき5~6枚程度のおむつ1枚1枚に名前を入れ、着替えなどの荷物とともに持参するのです。

「手ぶら登園」は、保育施設に紙おむつ、おしりふきが届く月額制のサブスクリプションサービス。全サイズともに枚数制限がないため、保護者が毎日おむつに記名をして持っていく必要も、保育士が園児ごとにおむつを管理する必要もありません。

手ぶら登園を提供するのは、もともと保育園を運営していたBABY JOB。日々の業務を通して、子どもの登園のために多くの荷物を準備することが、保護者の大きな負担になっていると感じていたそう。
導入施設の保護者からは、「朝、おむつを買い忘れたことに気付いて焦ったり、準備する荷物の多さに毎日ストレスを感じたりしていたが、本当に楽になった」「おむつの購入頻度が減って、買い物が楽になった」などの声が届いている。

「特に、使い捨てにもかかわらず1枚1枚に記名しなければならない紙おむつの準備は、子育て環境を厳しくする一因だと感じました。保育施設に直接おむつが届けば、紙おむつに名前を書くことも、持ち込むことも必要ないのに、と」(BABY JOB広報の東ネネさん)

従来、保育施設では園児ごとにおむつを管理する必要があった。そのため、導入施設からは、「園のおむつ管理の負担が減り、より保育に専念できるようになった」「おむつが使い放題なので、子どもたちのために気兼ねなく交換してあげられるのがうれしい」「おむつの穿かせ間違いの心配がなくなった」という声が届く。

こうした課題意識を持っていたところ、ユニ・チャームからの声がけで協業することになり、2019年7月に手ぶら登園をスタート。地道に営業を続け、現在、全国で1490施設に導入されています。導入施設では、保護者からも保育士からも好評の声が届いているそう。

コロナ禍においては、感染症対策のひとつとして導入されるケースも。2021年は東京都渋谷区など複数の自治体で保護者・保育士支援の一環として実証実験が行われ、本格導入に至っています。

枚数制限がないため、園では園児ごとにおむつを管理する必要がなくなる。2020年12月、日本サブスクリプションビジネス大賞のグランプリに輝いたことをきっかけに、導入施設数が急増した。

「私たちが目指すのは『すべての人が子育てを楽しいと思える社会』。今後は、『手ぶら登園』以外にも、子育ての大変さを軽減するサービスを展開していきたいと思っています」
園見学に来た保護者の「手ぶら登園をやっていますか?」という質問をきっかけに、保育園から問い合わせがあることもかなり多いそう。子育てをしやすい社会づくりの気運が高まる中、私たちのアクションはその実現の第一歩になりうるのです。

取材・文/有馬ゆえ

手ぶら登園

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