重さ約896g! 環境にも子どもにも優しいリサイクル素材のランドセル「NuLAND」
教科書、筆箱、下敷き、水筒、タブレット端末……。新型コロナとICT教育推進の影響で、小学生のランドセルが重量化しています。その重さはおよそ5kgともいわれています。
2021年3月に誕生したNuLAND(ニューランド)は、子どもにも地球にも優しい新時代のスクールバッグ。企画者であるRANAOSの岡本直子さんを動かしたのは、猛暑の中、革のランドセルを背負って登校する我が子の姿でした。
「コロナ禍の休校明け、すでに夏日となった時期に登校をスタートした我が子の荷物の多さ、そしてその荷物を背中と両手に持って重たそうに通学する子どもたちの姿に、まず驚きました。帰宅したら、背中は汗だく。連日、我が子がゲリラ豪雨の中を雨カバーもつけずに帰宅してくると、つい叱ってしまう自分に疑問を持ち、反省した日もあります」(岡本さん)
そして岡本さんは、「昔とは違う荷物の増加と猛暑。もっと子どもの身体や気候に合ったものがあるのではないか……」と考えるようになったのです。
新時代にふさわしいランドセルを作るため、現役小学生ママとその子どもの声を反映してできあがったNuLAND。その特徴の一つは、子どもの体への配慮です。
一般的なランドセルが平均約1300gほどのところ、NuLANDは約896g。モニターや弟妹のランドセル選びの付き添いでNuLANDを背負った現役小学生は、必ず一言目に「軽い!」と言うそう。
もう一つの特徴は、地球環境への配慮。動物の革を使わず、古着や工場の生産時に出た端切れなどを原料とする循環型リサイクルポリエステル「RENU®」を採用。繊維から生まれた繊維「RENU®」を使うことで、サーキュラーエコノミーな世界に賛同しています。
両サイドにポケット。片側はゴムがついていて水筒も収納でき、反対側のポケットには、鍵や交通系パスケース、携帯など貴重品をしまうための隠し紐などの工夫も。
デザインや機能にもこだわりました。アートディレクターのえぐちりかがデザインを監修し、機能には現役小学生ママたちの声を反映。荷物をまとめやすく、かつ持ち運びやすく、年齢や性別を問わず使いやすい設計を実現しました。
NuLANDは、今の時代を生きる子どもたちにとっての快適な選択肢。古い慣習を捨て、すこやかな未来を提案しています。
体操着や上履きなど持ち歩く荷物が増える月曜日、金曜日はファスナーでマチ幅を調整できる。中には、教科書を背中の面でまとめられるブックバンドやタブレット用のクッションポケット、水筒用のポケットなど、荷物の整理や出し入れ、快適な持ち運びがしやすい工夫がそこここに。
NuLAND
2021年3月、8000人以上の現役小学生ママたちの声を聴き、誕生した次世代型のランドセル。6月発売のLサイズ(140cm~大人まで)はリュックとしても使える2WAYランドセル。カラー展開はブラック、レッドの2色。
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