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ゴージャスからサステナブルへ! 星野リゾートが世界自然遺産・西表島で展開するエコツーリズム
ゴージャスからサステナブルへ! 星野リゾートが世界自然遺産・西表島で展開するエコツーリズム
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ゴージャスからサステナブルへ! 星野リゾートが世界自然遺産・西表島で展開するエコツーリズム

沖縄本島についで県内2位の面積を誇り、その80%以上が亜熱帯照葉樹林とマングローブに覆われている沖縄県の西表島。島全体が国立公園内で、2021年には世界自然遺産にも登録されています。島に住む人々は長年、イリオモテヤマネコをはじめとする希少生物との共生を実現してきました。この島で日本初の「エコツーリズムリゾート」を目指す、「星野リゾート 西表島ホテル」の取り組みをご紹介します。

旅先での配慮は「ガマン」ではなく「心地よい体験」にシフト

「生物多様性上重要な地域」として、世界自然遺産に登録されている西表島。ジャングルに覆われた緑豊かな島には、4800種以上の生物がいる。早くからエコツーリズムの実践に取り組んできた星野リゾートでは、2021年からこの島でエコツーリズムリゾートを目指す挑戦を続けている。具体的には、エコロジカルなホテル運営とイリオモテヤマネコの保護活動、島の魅力と価値を感じられるネイチャーツアーの3つを展開中だ。

リゾート内のショップや自動販売機ではペットボトル飲料の販売を取りやめ、ウォーターサーバーとマイボトルのレンタルサービスを用意。つかい捨てのアメニティの提供もストップし、宿泊客にはアメニティの持参を呼びかけている。またランドリールームには、洗剤をつかわずにアルカリイオン電解水のみで洗い上げるスマートランドリーを導入。2022年よりバスルームのアメニティとして登場した、排水処理の負荷に配慮したオールインワンソープも好評だ。

開放感のあるデラックスツイン。テラスとデイベッドが設置され、非日常感を実現

従来のコインランドリー機器より約30%使用水量をカットした、洗剤レスのスマートランドリー。スマホで空き状況が確認でき、運転完了時にはメールが届く

イリオモテヤマネコの保護活動は、軽井沢で人とクマの共存を目指した活動をおこなっているエコツーリズムの専門家集団「ピッキオ」のノウハウを活かして実施。絶滅危惧種の天然記念物、イリオモテヤマネコの交通事故(ロードキル)防止に向けた取り組みを進めている。

その一環として、チェックイン時に島内の法定速度が40㎞に設定されているなどの基本情報を、滞在客全員に説明。この「インフォームドチェックイン」では、希少な動植物を保護しながら西表島の魅力を満喫するためのマナーを学べる。

イリオモテヤマネコは、世界一狭いエリアに暮らす野生のネコであり、島内最強の哺乳類にして食物連鎖のトップ。その捕食シーンの動画なども見られるプログラム「イリオモテヤマネコの学校」も、ロビーでおこなわれている。

施設内ジャングルでのガイドウォークで学ぶ、西表島の大自然と生命力

敷地内に熱帯雨林がある星野リゾート 西表島ホテルは、目前に美しい海、右手には豊かなマングローブが広がる絶好のロケーション。恵まれた立地を活かしたネイチャーツアーが実施されており、多くの宿泊客が利用している。

エントランス前にうっそうと茂るジャングル、屋外プールの向こうに広がる「月ヶ浜」、そしてマングローブ群を、“島愛”あふれる西表島在住のホテルスタッフが案内。そこに住まう野生動物の息吹を感じながら、島の生態系やマングローブの果たす役割などについて学べる。

西表島ホテルのガイドスタッフ・山下貴弘さん。島の自然を知り尽くした、ナチュラリストガイドたちとも交流が深い

「イリオモテガイドウォーク」のジャングルコースは、ホテル内のジャングルを散策する約45分のガイドツアーだ。チェックイン時の服装のまま参加できる、西表島入門編といえる内容だ。

「ガジュマルやオオタニワタリ、アコウなど、島を代表する植物をご紹介。イリオモテヤマネコやリュウキュウイノシシなどの痕跡を発見したり、珍しいカエルやチョウなどの昆虫、野鳥に出合えたり……。ジャングル内を少し散策するだけでも、西表島の豊かな生物多様性を五感で感じられますよ」(同ホテルスタッフ、山下さん)

大きなガジュマルの木と共生する、オオタニワタリ、クロツグ、トウツルモドキ、ホウビカンジュ、ハブカズラなどの植物

ジャングルの中では、互いに寄りかかり支え合う木々や、大木の幹にからまってより多く日光を受けようとするツタ類、木の陰で青々と育つシダ類などが見られる。ツアーガイドを務めるホテルスタッフが、それぞれの植物が生き延びるためにしている工夫を説明。これまで何げなく眺めていた、ジャングルや森の見方が変わる。

ガイドウォークのマングローブコースでは、海と川の中間地点「汽水域」に広がるマングローブを観察。マングローブとは、汽水域に生息する植物の総称だ。日本には7種類のマングローブがあり、西表島は7種すべてが見られる貴重な場所。ツアーではホテルの海沿いから河口までを歩き、そこに生きる植物や生物が、いかに共生しながら島の環境を支えているかを実地で学べる。

西表島ホテルのこうしたエコツーリズムへの試みは、今後、星野リゾートの各施設に広げていく計画だという。理想的な旅は近年、「その瞬間を楽しむ旅」から、「帰宅後も持続できる経験や知識を得られる旅」へ。西表島の自然と生命力を五感で味わうことで、人生をより豊かにすごすためのヒントが得られるはずだ。

――後編では、西表島ホテルの総支配人にエコツーリズムの最先端を伺いますーー

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