お金の仕組みもつかい方も、幼い頃から学ぶが吉!
途上国に広がるデジタル通貨や先進国の新しい寄付のかたち。世界で進むプロジェクトから、今回はドイツの例をご紹介します。
大手銀行が考えた
子どもがお金を学ぶプログラム
ドイツで1818年に設立された歴史あるシュパーカッセ銀行は、6~11歳の子どもを対象とした、お金について学べるサービス「クナックス」を無料で提供している。始まりは、1974年に創刊された子ども向け雑誌だ。現在も年6冊ペースで発行、たとえばある号には「偽コイン」がテーマの漫画が掲載されている。硬貨の製造過程を鍛冶職人が説明するコーナーもあるなど、毎号ユニークな切り口でお金の仕組みを子どもたちに教えているのだ。
数年前からデジタル版クナックスも登場し、専用のホームページも完成。スマートフォンやタブレットにお小遣いアプリをダウンロードすれば、バーチャルな世界でお金の管理を体験できる。
たとえば、親から子どもへ、毎月決まった額をお小遣いとして入金。子どもはアプリ上で入金や出金の仕組みについて学べるほか、大きな買い物をするための「貯金箱システム」もあり、お金をつかうこと、貯めることを身につけられる。自分の責任でお金をつかうこと、その価値をどう考えるかを、親子で考えられるプログラムだ。
www.knax.de
●情報は、FRaU SDGs MOOK Money発売時点のものです(2020年11月)。
Coordination:Yumiko Nakanishi Text:Yuka Uchida, Yumiko Urae Edit:Yuka Uchida
Composition:林愛子
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