捨てる神あれば拾う神あり!新しいリサイクルのカタチ
海を守る、持続可能な社会への方法は、さまざまにあっていい――。各国のユニークな取り組みからは、文化の違いも見えてきます。今回は、アメリカ発のリサイクルに関する取り組みをご紹介します。
誰かにとってのごみが
創造のピースに
まだ、つかい途のあるものが廃棄される事実に耐えられなくなった米国、ポートランドの先生と環境学者のグループが、それらを集めて販売したのが1999年。「SCRAP」のはじまりだ。
取り扱うものは寄付でまかない格安で販売。「創造的再利用(クリエイティブリユース)」のハブとして君臨している。
工作用品はもちろん、誰かの古い手紙、昔の切手、動物の骨や角(!)など、思いもよらないものまでが陳列されていて、レスキューする量は年約100トンにも及ぶ。
近年、同活動に賛同する都市が増加中。全米6都市で〈SCRAP〉が立ち上がり、昨今のリサイクルムーブメントを象徴するかのようだ。
scrappdx.org
●情報は、FRaU SDGs MOOK OCEAN発売時点のものです(2019年10月)。
Text:Sakiko Setaka Edit:Asuka Ochi
Composition:林愛子