綾瀬はるか、エシカルをまとう
未来形ファッションのあるべき姿に取り組む「ステラ マッカートニー」。サステナビリティに興味があると語る女優の綾瀬はるかさんが、エシカルファッションと出合いました。
使うものを選ぶときは
その背景を知ることから
エシカルブランドの代表格、ステラ マッカートニーに身を包んだ女優の綾瀬はるかさん。どんなアイテムを選び、身につけるか。それは自身のステイトメントにもなりうる。SDGsの17個の目標のなかで、綾瀬さんはいまどんなことに興味があるのだろう。
「気になるのは1の『貧困をなくそう』と4の『質の高い教育をみんなに』、そして12の『つくる責任 つかう責任』。日本では縁遠い問題のように感じていましたが、子どものいる家庭の貧困率が上がっていると知って。教育もまた、その貧困と結びつき、収入格差によって進学を断念する子がいる。そういった問題が身近にあることに驚きました」
一方で、「つくる責任 つかう責任」は可視化できることなので自分ごとにしやすいとも。
「つかう責任 においては、自分の生活のなかで何を選ぶかを意識しています。たとえば魚や野菜など口に入るもの。でも知識がないと選択の基準がわからない。それが環境を破壊していることがあるかもしれない。自分が使うものや食べるものの背景を知ること、気になったら調べてみるなど、小さなことからはじめてみるのが大切だなと思っています」
エシカルファッションの先駆者として知られる、デザイナーのステラ・マッカートニー。自身の名を冠したブランドでは、未来形ファッションへの取り組みが注目を集めている。
レザーやファーをいっさい使用せず、代替素材を開発し、最新テクノロジーを活用するほか、循環型への移行、森林の保護、環境への影響の計測など。デザインにより修復や再生を可能にし、服がゴミにならない、そんなサステナブルな未来を目指しているのが特徴だ。
PROFILE
綾瀬はるか Haruka Ayase
1985年広島県生まれ。2004 年ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』で注目を浴びる。2013 年大河ドラマ『八重の桜』で主演を務め、2015年映画『海街diary』では日本アカデミー賞優秀主演女優賞をはじめ多数の賞を受賞。
●情報は、FRaU2019年1月号発売時点のものです。
Photo:Shingo Wakagi Styling:Naoko Shiina Hair&make-up:Miwako Tohyama(THYMON Inc.) Text&edit:Chizuru Atsuta