台北発!生徒×先生でデザインした「ジェンダーレスな制服」
国や地域によって違う、世界のジェンダーとダイバーシティ。さまざまな取り組みのなかから、今回は、台湾の革新的な学校制服をピックアップ。
性別に関係なく着たくなる
POPな制服
台湾はアジアで初めて同性婚の合法化をするなど、ジェンダーにおいて革新的な存在だ。なかでも2020年秋、VOGUEファッション・ウィークで発表された、デザイナー、アンガス・チャンによる「PROJECT UNI-FORM」はセンセーショナルだった。
ジェンダーの固定観念を崩そうと、台北のとある高校の生徒たちが行った、一日中、異性の制服を着て過ごすというイベント。そこからインスピレーションを受けたチャンの制服は、瞬く間に台湾中の学生を魅了した。
賛同した多くの学校が、この制服をベースに各々にカスタマイズしたデザインを発表することでレスポンスし、プロジェクトの精神を共有。まだ実用化はしていないが、既成の概念に身を委ねるのではなく、生徒も先生も皆で考える、ポジティブな発信となった。そこには着てみたい! と思わせるPOPなデザインがあった。
●情報は、FRaU2021年8月号発売時点のものです。
Text:Yumiko Nakanishi Edit:Asuka Ochi