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日当たりに関係なく楽しめる、インドアグリーンのニューノーマル
日当たりに関係なく楽しめる、インドアグリーンのニューノーマル
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日当たりに関係なく楽しめる、インドアグリーンのニューノーマル

ガラスケースで、手軽に熱帯性植物などを育てられるとして注目が集まっている「パルダリウム」。それらを、水槽に水草や流木などをセッティングして熱帯魚を育てる「ネイチャーアクアリウム」とともに楽しめると話題のポップアップストアを覗いてみました。

新潟県新潟市に本社を置くADA(Aqua Design Amano)は、ネイチャーアクアリムの第一人者として世界的に注目を集めている。同社が2022年の8月28日(日)まで、東京の東急プラザ銀座5Fで開いているのが期間限定のポップアップストアだ。

ポップアップストア内部。両サイドに見える水槽がネイチャーアクアリウムだ。

ストアのメインとなっているのはパルダリウム。熱帯雨林などの風景、自然環境を内部に再現し、植物を生長させていく容器──それがパウダリウムのおおまかな定義だ。ケースの中の湿度を高く保ち、LEDライトを当てることによって、たとえ室内であっても熱帯雨林植物を育てることが可能になる。

「室内で育てる植物」といえば、いわゆる観葉植物のような、日光が当たる窓辺に置くものをイメージする人も多いだろう。だが、住宅事情によっては日当たりのよい場所での育成が難しい場合もある。そこでパルダリウムだ。これなら、植物に適切な照明を適度に当てることで育てられる。ADAでは、植物の色みがより美しく見えるよう、波長を調整したオリジナルのLEDライトを開発しているという。

ガラスケースの真上からオリジナルのライトを当て、植物を育てる。
 

ストア内は大きく3つのパートに分かれている。ADAが栽培・培養した植物やパルダリウムのパーツとなる石、流木、苔などを展示販売する「GREEN HOUSE」、さまざまなサイズやデザインのガラスケースを陳列する「CASE GALLERY」、それらを使ってパルダリウムをつくるワークショップを開催する「SETTING LAB」だ。

筆者はSETTING LABで行われたワークショップに参加してきた。今回製作するのは、高さ15cm、直径8cmほどのガラスケースに入るパルダリウム。まずはメインとなる植物を、数種の水草もしくは、ジュエルオーキッドと呼ばれる葉脈の色が珍しい植物から選ぶ。

メインとして選べる植物たち。今回筆者は、左上のアネクトチルス・アルボリネアータスという植物をセレクト。
 

次にベースとなるジャングルベースとジャングルソイル(土を粒状に焼き固めたもの)をガラスケースの底に入れていく。正面から見たときに美しいよう、正面(手前)側は低く、奥側が高くなるようソイル等を入れるといいそうだ。

ソイルは水を吸収する性質をもち、パルダリウムには欠かせないアイテムだ。

続いて、最初に選んだメインとサブの植物をピンセットでベースに植え込んでいく。ガラスケースの底に当たるくらいしっかり深く入れる。

ピンセットで、植物をベースと垂直に保ちながら植えるのがポイント。倒れないようにしっかりと深くまで植え込む。
 

最後に、飾りとなる溶岩石や苔をあしらう。いかにも自然界に存在しているかのように仕上げるためには、熱帯雨林などを具体的にイメージするのがポイントだという。

苔は、あたかも自然に生えているように植物の根本や石の上にも配置すると、いい味が出る。
筆者のパルダリウムが完成。フタをして持ち帰れば、そのまま部屋に飾れる。

ADAは、自社内に組織培養や水草栽培施設があり、それらの施設で増やした植物を生体製品として販売することを基本としている。今回のSETTING LABでも、このADAブランドの製品を豊富に揃えていた。

パルダリウム内の植物の葉がどんどん増えていくのを目にすると、栽培・培養の喜びが味わえる。部屋の中ですくすく育っていくグリーンを愛で、癒やされながら、熱帯雨林の大自然に想いを馳せよう。

※ワークショップ(有料)はウェブサイトからの事前予約が必要。

text:荒井風野

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