「リパック」でオンラインショッピングのゴミ、激減!
SDGsという目標が掲げられたことで、問題意識は世界中に拡散! 各国でさまざまなプロジェクトが立ち上がり、賛同した市民が動き出しています。社会を変えるのは身の回りから。小さくも偉大な、その一歩を紹介します。今回は、フィンランドの取り組みをピックアップ!
オンラインショッピングに革命!
繰り返し使える梱包バッグ
オンラインショッピングが当たり前となった現代では、日々、大量の梱包材がゴミとなっている。荷物を運ぶためだけに使用され、一瞬でゴミとなる段ボールや緩衝材をどうにかしようと生まれたのが、社会全体でシェアする梱包バッグ、リパック。
加盟店のオンラインショップで買い物をした際に、顧客が商品の発送を通常の段ボールか、数ユーロの手数料を支払ってリパックにするか選べる。返却時は、返送先の住所が書かれたラベルを貼って、ポストに投函するだけ。サービスを利用した顧客は次回の買い物(リパック加盟店ならどこでもOK!)が10%オフになる。
リパックは約20回の再利用が可能で、回収率は75%。カーボンフットプリント(商品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでに排出される温室効果ガスの量をCO2に換算したもの)も80%削減できる。
2013年に生まれたこのサービスには、オランダやスウェーデン、ドイツなど世界10ヵ国40ウェブストアが加盟。本国では薬局でも使われているほど浸透しており、今後はEU外への進出も検討中だ。
RePack www.originalrepack.com/
●情報は、FRaU2019年1月号発売時点のものです。
Coordinate:Sachiko Kutsuke Text:Yuka Uchida Edit:Yuka Uchida