竹から生まれて土に還る「世界でいちばん、やさしい絆創膏」
待ったなしの環境問題に対して、世界はどのように行動しているのでしょうか。海や森の汚染問題、カーボンニュートラル、プラスチック、リデュースとリサイクルなど、さまざまな問題への国内外の最新解決策から、未来へのヒントを見つけたいと思います。今回は、オーストラリアで登場した環境にやさしい絆創膏をご紹介。
100%バンブー繊維!
世界初の「生分解性」絆創膏
現代の私たちの生活はプラスチックであふれている。生活必需品の絆創膏もそのひとつ。使用後、ほとんどはリサイクルされずゴミとなってしまう。が、このたびオーストラリアから登場した〈PATCH〉は、そんな問題を解決してくれそうだ。
数週間で土に還る生分解性があるため、わんぱくな子どもたちが外で遊んでいるうち剝がれて地面に落ちても、環境に優しい。素材であるオーガニックのバンブー繊維は通気性に優れ、抗酸化作用や肌を鎮静し収斂する作用などがある。
通常の絆創膏の接着剤にアレルギー反応を示す人もいるが、そこにも配慮し、低アレルギー性のものをつかっている。小さな一枚にはさまざまな工夫が凝らされているのだ。製造元は、環境や社会に配慮した事業活動を行っている企業に対して与えられる、Bコーポレーション認証を得ている。
●情報は、FRaU2022年1月号発売時点のものです。
Text:Yumiko Nakanishi Edit:Asuka Ochi