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日本各地でつくり手と食べ手をつなぐ「旅する料理人」三上奈緒
日本各地でつくり手と食べ手をつなぐ「旅する料理人」三上奈緒
LIFE STYLE

日本各地でつくり手と食べ手をつなぐ「旅する料理人」三上奈緒

職業や肩書、場所にとらわれず、どうやって働き、どうやって生きるのか。いま、選択肢は広がりつつあります。自分に合う働き方を見つけた方々に聞く、“新しい働き方”のヒント集。今回は、旅する料理人・三上奈緒さんを紹介します。

三上奈緒が見つけた新しい働き方

「旅する料理人」といっても出張料理人とはひと味違う。毎月のように日本各地を訪れる三上奈緒さん。

現地に入ってまずするのは食材調達。農家の人と畑を回ったり、漁師とともに漁船に乗ったり、養鶏家の手ほどきを受けて鶏をしめたり。

それらの食材をつかった食卓を囲むのもまた生産者や地元の人々だ。三上さんはカリフォルニアの地産地消レストラン「シェ・パニーズ」で研修した経験もある。

こうした活動を始めた背景には、食べ物はどこからやってくる? という好奇心と、つくり手と食べ手の“顔の見える関係性”の大切さを伝えたいという強い思いがある。

食卓作りのアイデアは畑や何げない会話など、現場から生まれる

「生産者の方々は、自分が育てたり獲ったりしたものをおいしそうに食べる人々の姿を見ることはなかなかないと思うのです。食べる人にとっても食材の背景を知ることは大きな学び。私がやりたいのは、そのきっかけづくりをすること。生産者と食べる人が同じ食卓で笑顔になっている瞬間を見るのが一番好きなんです」

自然豊かな土地へ足を運ぶうち、五感で食を楽しむ魅力も知った。自分で火をおこして料理をする焚き火料理にも力を入れ、子どもたちと一緒に自然を丸ごと味わうワークショップもおこなっている。

全国津々浦々、人の縁に導かれるように旅している

「自分が食べるものの背景を知ること、ゼロから調理して食べることは、そのまま“生きる力”につながる。多くの生産者に教わったことを、料理を通じて伝えていきたいです」

●情報は、FRaU SDGsMOOK WORK発売時点のものです(2021年4月)。
Photo:Hiroaki Zenke(Car) Text:Yuriko Kobayashi Edit:Chihiro Kurimoto
Composition:林愛子

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