プロジェクト②教育 コーヒー栽培と自然環境の共生を目指して!
世界と社会をよくすることを目指して実施するプロジェクトを、みなさんの投票によって決定していく取り組み「Do well by doing good.プロジェクト」。いよいよ2025年4月より、第7期の投票がスタートします! テーマは①環境、②教育、③平等の3つ。このページでは、②「教育」の具体的なプロジェクト内容をご紹介します。
ベトナムのコーヒー農園のインフラ整備をサポート
コーヒーの生産に適しているのは、「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道を中心にした北緯・南緯25度の間の地域。ベトナムは世界第2位の生産量を誇るコーヒー大国で、国をあげてコーヒーの生産がおこなわれています。けれども、その大半が小規模農家で、インフラの整備も発展途上。そのため、大雨や日照り、低温など気候変動の影響を受けやすく、コーヒーの生産量が不安定なのが現状です。
2015年には干ばつに見舞われたベトナム。コーヒーの実が十分に育たず、収穫に大きな影響がありました。2024年の年明けから3〜4ヵ月間にも、過去に例を見ない降雨不足に見舞われ、コーヒー農園は大きな打撃を受けたのです。

コーヒーの一大生産地、ベトナム。日本のコーヒー消費量のうち、多くの割合を占めている
そこで今回のプロジェクトでは、コーヒー農園の灌漑(かんがい)設備の設置を支援。安定したコーヒー生産の継続を目指します。さらに安定的に高品質のコーヒー豆が生産できるよう、最新の農法を指導していく計画です。

雨不足によってコーヒーの生産量が減ると、当然ながらコーヒー農家の収入は低下する
具体的には、スプリンクラーや貯水プールなどの灌漑設備を整備して、干ばつなどの異常気象の影響を少しでも軽減できるようサポートします。これにより収穫量を安定させ、持続的なコーヒー生産の実現を目指します。

ベトナムのコーヒー農園では、国をあげての生産がおこなわれている
設備の導入に加えて、その適切な使用法や最新の営農手法を学ぶ機会も提供。プロジェクトでは、たとえ私たちのサポートがなくなっても、サステナブルなコーヒー栽培が続いていくことを重視しています。そのため、教育・啓蒙活動がとても重要だと考えているのです。
私たちの毎日に欠かせない存在になっている、ベトナム産のコーヒー。「Do well by doing good.プロジェクト」第7期の②教育は、灌漑設備の整備と営農指導をおこなうことで、高安定的に高品質のコーヒーを生産でくるようサポートするプロジェクトです。
text:萩原はるな