プロジェクト①環境 生物の多様性を活かしたカカオの森づくりを!
世界と社会をよくすることを目指して実施するプロジェクトを、みなさんの投票によって決定していく取り組み「Do well by doing good.プロジェクト」。いよいよ2025年4月より、第7期の投票がスタートします! テーマは ①環境、②教育、③平等の3つ。このページでは、①「環境」の具体的なプロジェクト内容をご紹介します。
ガーナのカカオの森を守り、生産者の未来をサポート
チョコレートの原材料であるカカオの実は、カカオベルトと呼ばれる赤道の南北20度内の地域で育ちます。西アフリカにあるガーナ共和国は、世界第2位のカカオ産出国。けれども近年、カカオを植える本数を増やすための森林伐採や、経済成長に伴う森林開拓が原因で、カカオが育つ森が減りつつあります。
多様な生物が生きる豊かな森を守ることは、持続的なカカオ栽培のために欠かせません。そこでDo well by doing good.プロジェクトでは、カカオ栽培と共生する豊かな森づくりをサポートします。

「カカオポッド」と呼ばれるカカオの実は、堅い殻の中に果実が詰まっている。カカオ豆は果実の種にあたり、発酵後に乾燥されてチョコレートの原料となる
快適な環境下で育成されるカカオの木の寿命は、通常50〜80年。しかし日光や風にさらされ続けると、寿命が25~30年と短くなり、カカオの生産量が減ってしまうリスクが生じます。カカオが元気に育つためには、カカオよりも背の高く、日光を遮ってくれる木が周囲に必要なのです。そこで今回のプロジェクトでは、カカオの木の寿命とカカオ豆の生産量に大きく影響を与える、シェードツリー(日陰樹)の植樹を実施します。

カカオは本来、森の中で育つ植物。背の高い日陰樹「シェードツリー」で守ることで、寿命も生産性もアップする

豊かなカカオの森を持続させるためには、カカオの木以外の植生や動植物の存在が必要不可欠だ
カカオの森を育てることは、自然環境を保全するだけでなく、カカオの生育が安定することで生産量が安定・増加し、生産者の収入アップにもつながります。今回のプロジェクトでは、私たちのサポートがなくなった後にも、サステナブルな栽培が続いていくことを重視。生産者に対する営農指導なども並行しておこなう予定です。
ガーナからやってきたカカオ豆をつかったチョコレートは、私たちの日常に幸せをもたらしてくれます。「Do well by doing good.プロジェクト」第7期の①環境は、カカオを育むガーナの豊かな森を守るための取り組みなのです。
text:萩原はるな