世界と社会をよくするプロジェクト「②教育」 土からおいしいコーヒーをつくろう!
imperfectが実施している「Do well by doing good.プロジェクト」第6期の投票が、2024年4月からスタートします。このプロジェクトは、世界と社会をよくすることを目指して実施する3つの取り組みから、みなさんの投票によって実施する1つを決定する、というものです。それぞれのテーマは、①環境、②教育、③平等。imperfectの店舗、imperfectのオンラインストア、コンビニエンスストアなどで発売される商品を通じて投票に参加できます。このページでは、「②教育」の具体的なプロジェクト内容をご紹介します。
シェードツリーで、グアテマラの農園の土を豊かに
世界中で飲まれているコーヒー。その生産に適しているのは、地球の赤道を中心にした北緯・南緯25°の間の地域です。このエリアは「コーヒーベルト」と呼ばれ、南米やアジア、アフリカなどでコーヒーの原料が栽培されています。
グアテマラもそうした産地のひとつ。日本の3分の1という広さながら、世界第10位の生産量を誇るコーヒー生産大国です。コーヒー栽培に適した気候や土壌に恵まれ、高品質のコーヒーを生産。基本的には零細農家が中心で、農園のほとんどが家族経営の小規模農園です。起伏が激しい山の斜面にある畑が多く、人の手で一つひとつ収穫されています。
近年グアテマラでは、天候不順によりコーヒー生産が不安定になっています。多くの農家が、いかに安定的にコーヒーを生産し、安定した収入が得られるのかと、頭を抱えているのが現状です。
コーヒーチェリーといわれる完熟したコーヒーの木の実。グアテマラはメキシコの南に位置する中米の国で、コーヒーのおいしさには定評がある
グアテマラのコーヒー栽培では、シェードツリーと呼ばれる背の高い木を植えて日陰をつくり、その下でコーヒーの木を育てるのが一般的。しかし農園のなかにはこうした日陰が十分につくられておらず、コーヒーが直射日光にさらされているケースも多く見られます。日差しを受けすぎると、コーヒーの葉や実が日焼けしてしまったり、土壌が乾燥して水分が不足したりするだけでなく、土壌流出が起こって畑の養分も乏しくなってしまうのです。
グアテマラのコーヒー農園。代々受け継いできた方法での栽培が中心で、最新の栽培法を知る機会が少なかった農園主も多い
グアテマラでは1700年代からコーヒー栽培がスタート。以来、国内のさまざまなエリアで生産されるようになった。グアテマラ産のコーヒーは、豊かな甘みとコク、フルーティーな酸味が特徴
今回のプロジェクトは、農家の人びとにシェードツリーの苗木を提供し、農園に植えてもらおうというもの。コーヒー農園に適切な日陰をつくることで、土壌の水分や養分が豊かになることに加え、コーヒー以外の木を植えて豊かな森ができれば、さまざまな鳥や昆虫が集まります。そして、木から葉が落ちて土にかえれば良質な肥料となり、コーヒー栽培に適した土壌ができあがります。バナナや柑橘類などの商品作物をシェードツリーとして植えれば、生産者の収入アップにつながる可能性も生まれるのです。
こうしたシェードツリーを植える必要性や、それらを維持するための知識を得ることも大切。生産者への知識の共有も、欠かせないサポートです。imperfectでは、私たちのサポートがなくなった後もサステナブルな栽培が続いていくことを重視。そのためには、こうした教育・啓蒙活動がとても重要だと考えています。
世界中の人々を魅了し、私たちの毎日を豊かに彩ってくれるグアテマラ産のおいしいコーヒー。「Do well by doing good.プロジェクト」第6期の「②教育」は、シェードツリーを植えることでより高品質のコーヒー生産をサポートし、生産者の知識とスキルアップをサポートすることで、サステナブルなコーヒー栽培を目指すプロジェクトなのです。