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[from São Paulo]サンパウロのビーチクリーン大作戦【前編】by katsura Ishihara
[from São Paulo]サンパウロのビーチクリーン大作戦【前編】by katsura Ishihara
COLUMN

[from São Paulo]サンパウロのビーチクリーン大作戦【前編】by katsura Ishihara

世界のサステナブルな情報を紹介するfrom the WORLD。今月は、ブラジルで見つけたサステナブルな旬の話題を、サンパウロ在住13年のわたくし石原桂がみなさまに隔月でご紹介していきます。どうぞお付き合いくださいませ。

ブラジルはちょうど日本と真反対の位置にあります。そのため気候も真反対。冬でも赤道付近は常夏ですが、私の住むサンパウロは冬になれば気温は5℃近くまで下がり、けっこうな寒さを感じます。いま夏真っ盛りの日本をうらやましく思いつつ、サンパウロのビーチの話題をお伝えします!

後編はこちら

ブラジル人にとって特別な海を守る動き

ブラジルでは、まずちょっとした休みがあれば冬でも即ビーチへくり出します。身近にビーチがなければ川や湖へ行くのです。広い空の下、日差しのなかを裸足で水の中や砂の上を歩くだけで、最高の気分転換になること間違いなし。16世紀から始まった奴隷貿易の発展と共にアフリカから来た土着宗教の聖人「イエマンジャ」が、現在もブラジルの海の女神として崇められ、真夏にあたる新年は海辺で身を清めるのが慣わしとなっています。それくらい大切な海や砂浜こそ市民の力で守っていかなくては、という動きがブラジル各地で起こっています。

ついにクリーン活動がはじまった!

サンパウロの海といえばサントス港が思い浮かぶかもしれません。わたしがちょくちょく行くビーチは、サンパウロ市内から約209km離れたサンパウロ州とパラナ州の境目に近い、イーリャ・コンプリーダという所です。ここはその名の通り、74kmと長い(コンプリーダ)ビーチがある島(イーリャ)なのです。その魅力的な地形だけでなく、人工的な建築物がいっさい視界に入らない手付かずの自然に囲まれた素朴なビーチは、ふだん都会に暮らす人々の乾いた心を癒す絶好のロケーションです。

その美しいビーチも、いま世界的に問題となっている海洋ゴミに悩まされています。そこでイーリャ・コンプリーダ市は、6月をビーチクリーン活動月間とし、市民によるビーチ清掃はもちろん、そのもっと手前を見つめ直し、街のゴミが海へ流れ出す前にゴミにしない方法を探るキャンペーンを打ち出しました。クリーン活動では、ビーチがゴミで汚れて困るのは海水浴に来る人間だけじゃない、海に暮らす生き物たちも困っていることを知ることから始まります。活動の目的と意味をクリアにして、子どもにもおとなにも興味を持ってもらうことが長続きする秘訣だそうです。

【後編】は、廃棄されていた海産物の活用法や、ブラジルらしいワークショップの内容について紹介します。

石原桂

ブラジル・サンパウロ郊外在住。日本移民100周年のお祝いムードに沸く2008年に渡伯。翻訳業の傍ら、コーヒー、スパイス、アマゾンハーブ、ヴィンテージ食器、キッチン用品などの品々を扱い、日本へ発信中。

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