世界と社会をよくすることを目指して実施するプロジェクトを、皆さまと一緒に決めよう！という取り組み「Do well by doing good. プロジェクト投票」シーズン3が、現在絶賛進行中！そこで本記事では、3つあるテーマから「平等」をピックアップ。キャッサバの栽培で、どのように世の中の平等を目指していくのか？そのプロジェクトの詳細をご紹介します。（Do well by doing good.プロジェクト投票シーズン3の概要はコチラ）

甘くて美味しいチョコレート、
でもカカオ原産地の社会環境は、女性にとって甘くない！？

甘くて美味しくて、最近では健康にも良いのでは？と言われているチョコレート。輸入物の高級品から、1個10円の気軽な商品まで、幅広く楽しまれています。実際、日本では1年間で1人当たり実は2.2kgもチョコレートを食べています。板チョコに換算すると、なんと44枚！その主原料となるカカオも相当数輸入されていて、5万トンもの量が日本へと運ばれています。 そのおよそ65％が、カカオの産地で有名なガーナ産（2019年度※1）。そんな日本ともチョコレートを通じてつながりが深いガーナのカカオ農園なのですが、実はある社会課題を抱えています。 それは、女性が経済的に自立するのが難しい、という問題です。ガーナでは現在も、女性は男性に従うべき存在（※2）というのが一般的な認識となっていて、カカオ農園でも、農園外でも平等ではありません。本プロジェクトは、そんなガーナの現状を少しでも変えて、現地の女性たちの将来的な地位向上のきっかけになることを目指しています。

※1：日本チョコレート・ココア協会
「日本の主要カカオ豆国別輸入量推移」
http://www.chocolate-cocoa.com/statistics/cacao/import_j2.html
※2：公益社団法人 アジア女性交流・研究フォーラム「ガーナ:アフリカの玄関口」
http://www.kfaw.or.jp/report/pdf/report_20160123_Ghana.pdf

社会に出たいと希望する、活躍を求める、女性たちを応援したい。

ガーナでは男女格差があるのが一般的。例えば女性が、何か意見を示したい！と思っても、男性を介して発言しなければならないことも多いと言われています。カカオ農園でも女性はあくまでも、農園主である夫や男性のサポート役。もちろん賃金も大きく異なります。だったら農園外で働こう！と思っても、ガーナでは、女性の農園外での就労機会や、キャリア形成のチャンスが、とても少ないのが現状です。 この格差は、教育でも顕著で、大学・短大の進学率は男性が約15％に対して、女性はわずか約9％（※注3）。少女たちも、多くの知識やスキルを身につけキャリアを形成することよりも、早く家庭に入り、男性のサポートとして仕事を手伝うのが当たり前だ、と認識しているのかもしれません。 そこで本プロジェクトではまず、社会での活躍機会を得たいと願うガーナの女性たちが収入源を確保する機会を作ることから始めることにしました。

（※3）世界ランキング「ガーナの教育と学力の順位一覧」
http://top10.sakura.ne.jp/Ghana-p9.html

女性たちが働ける場をつくる→収入が増える→経済的に自立できる→将来的な地位向上に！

収入源を確保する、と言っても過酷な労働や力仕事では本末転倒。そこで本プロジェクトが目をつけたのがキャッサバです。 まず、ガーナの主食の一つで栄養価も高く需要が見込めます。さらにキャッサバは、痩せた土地でも育ちやすく、比較的簡単に栽培できるのも特徴です（ちなみに、キャッサバはタピオカの原材料としてアジアでは加工品が流通しています）。 本プロジェクトでは、このキャッサバの栽培に関する農学教育をするだけではなく、女性たちの手で粉末や加工食品など付加価値のある商品を開発・販売できるよう、加工する方法や機械の提供も予定しています。 ただ働く場をつくるだけではなく、持続的に収入源を確保できるようにすることで経済的な自立を促し、将来的な女性たちの地位向上につなげていく、あなたの一票がそのきっかけになるかもしれません。 ぜひ一緒に、「世界と社会をよくしていく」アクションを。Twitterで「#DWBDG_平等」をつけて投稿いただくことで、投票となります。