ミツバチの暮らしを支えると同時に、
女性たちをエンパワーメントする。
世界と社会をよくすることを目指して実施するプロジェクトを、皆さまと一緒に決めよう!という取り組み「Do well by doing good. プロジェクト投票」シーズン3が、現在絶賛進行中!そこで本記事では、3つあるテーマから「環境」をピックアップ。ミツバチの暮らしを支えることが、どのようにして女性たちの応援につながっていくのか?そのプロジェクトの詳細をご紹介します。(Do well by doing good.プロジェクト投票シーズン3の概要はコチラ)
実はミツバチが、世界の食料を、支えている。
いきなりですが、質問です。あなたは今日、何を食べましたか?
もし美味しい野菜や果物を食べていたら、それはミツバチのおかげかもしれません。なぜならば、FAO(国際連合食糧農業機関)の調査によれば、世界の食料の90%を供給している100種類の作物のうち、なんと70種以上がミツバチの受粉に支えられていると言うのです!(※)
一般的に、美味しい実がなるためには受粉が必要なのは、理科などでご存知かと思います。では、その受粉はどのようにして行われているでしょう?
すべての農作物が風などの自然現象で受粉できればよいのですが、そんなに多くはありません。ヒトが手作業で人工的に受粉させる作物もありますが、時間も手間もかかるので、それもごく一部。そう、風やヒトに代わって、農作物の“受粉”を支えているのが、ミツバチなのです。
ところが、そのミツバチが今、世界中で大量にいなくなってしまっているのです!もしこのままミツバチがいなくなったら世界の食糧が大変なことに!?そんな状況を少しでも改善することを目指し、このプロジェクトが発足しました。
(※)“Beekeeping to buffer against economic shocks caused by natural hazards in Somaliland”
世界中のミツバチを襲っている
「蜂群崩壊症候群」、その原因は未だ不明!?
とっても仰々しい漢字が並び、字面だけでもその深刻さが伝わってくる「蜂群崩壊症候群」。その現象は、まさにミツバチが大量に失踪・消滅してしまう、と言うもの。1990年代の初頭くらいからミツバチの消失は確認されていましたが、2006年頃にはアメリカでその減少率が顕著になり、蜂群崩壊症候群と言う名称で呼ばれるようになりました。その減少は今もまだ続いているのですが、農作物に使われるネオニコチノイド系の農薬、気候変動、ミツバチの生育環境悪化によるストレスなど、いろいろな説が挙げられていますが、まだ原因究明には至っていないのが現状です…。ただ一つハッキリとわかっていることは、このままミツバチがいなくなったら、世界の食糧が危機的状況になってしまう!と言うこと。そこで本プロジェクトでは、この環境課題に対して次のようなアプローチを試みます。
- ミツバチがいなくなると世界の食糧が危機的状況に!?
- しかし、その原因は不明≒解決策がない…
- 健康な成虫や幼虫を育てる環境を整えて、ミツバチの
全体数を増やせばいいのでは!
ただし、環境保全への取り組みが、共に行う農家の人々の負担になっては継続しない、と私たちは考えています。そこで、ミツバチの生育環境を整えるこの取り組みを、農家の人々にとってもプラスに働くよう、以下の方法で実施することにしました。
養蜂によって生まれる4つのいいこと
コートジボワールは、世界でも貧困率が高い国。カシューナッツ農家も、収入源が一つのなか、収穫量の増減や価格変動の影響をダイレクトに受け、収入が安定しない状態にあります。就労機会の少ない女性たちは、さらに貧困から抜け出しにくい状況に…。でもミツバチの生育環境を整え、ひいては世界の食糧危機を救うことで、そんな環境の女性たちも応援したい、というのが本プロジェクトのもう一つの狙い。具体的には、養蜂に取り組むことで、ミツバチと女性たちを支えたいと考えています。
本プロジェクトの成功が、コートジボワールのカシューナッツ農園や、その他の世界各地の農家、ひいては世界中の農作物を救う第一歩になるかもしれません。つまりそれは、あなたの1票が世界中の食卓を救うきっかけになるかもしれない、と言うこと。ぜひ一緒に「世界と社会をよくしていく」アクションを。Twitterで「#DWBDG_環境」をつけて投稿いただくことで、投票となります。
投票シーズン3の
そのほかのテーマもぜひご覧ください!