性別や年齢から自由になれる時代を一緒につくっていきたい/大松絵美さん【第4回】
気になるあの人にサステナビリティについてインタビュー。vol.5は153万人ものチャンネル登録者を持つ人気YouTuberの「エミリン」こと大松絵美さんの記事を全4回で掲載します。最終回の第4回は仕事場やプライベートで感じた時代の変化についてうかがいました。
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撮影/喜多剛士 インタビュー・文/水谷美紀
仕事場で感じた細かい変化
SDGsの17の目標のなかでは「ジェンダー平等を実現しよう」に興味があります。女性だから、または男性だからといって差別されたり、不平等に扱われることがない世の中になるために、ひとりひとりが変わらなくてはいけないと思っています。
仕事場でも、ジェンダー平等に向かう変化を少しずつ感じています。これは男性の友人に聞いたのですが、これまでは撮影現場でベースメイクをされることはあっても、いわゆるメイク(ポイントメイク)をされることはなく、それについて尋ねられることもなかったそうです。でも最近は「メイクしますか?」と聞いてもらえるようになり、それがとても嬉しかったと話していました。こういったことは他の場面でも増えているようです。
ジェンダー平等のためにアップデート
その一方で、まだまだ変わっていないと感じることもあります。たとえば独身の女性に「結婚はまだ?」と聞くとか、結婚したらしたで「子どもは?」「いつまで働くの?」というような質問をする人がいます。わたし自身も28歳という年齢のせいか、結婚についていろいろ聞かれることも多く、実際は昔とあまり変わっていないのかなと感じることもあります。極端な例かもしれませんが、女性のほうが高収入なのを嫌がる男性や、妻が外に出て働くのを嫌がる男性もいると聞きます。ジェンダー平等の世の中をめざすなら、そのあたりの考え方や価値観もみんなでアップデートしていく必要があると思います。
子どもと体験する企画に挑戦したい
ジェンダー平等は仕事だけでなく、恋人や夫婦関係においてもとても重要だと感じています。わたしのファンは20代後半から30代前半の同世代の方が多いので、今後は結婚したり子どもを持ったりして、ライフステージが変わる人も増えてくるでしょう。そういったファンの方にこの先もずっと楽しんでいただけるように、これからもさまざまな活動を続けていきたいと思っています。その中にはサステナビリティに関することも盛り込んで、一緒にアップデートしていけたらいいですね。あとは、子どもと一緒になにか配信をしてみたいと思っています。
自然や動物と触れ合ったり、農業体験をしたりして、楽しみながら地球や環境について学べるような配信にもチャレンジしてみたいですね。
大松絵美さんが選んだのは「平等」
今もガーナでは小学校を卒業したら結婚したり働きに出たりする女性がいると知って驚きました。そんな女性たちの活躍を促すためのプロジェクトということで「平等」に投票しました。
お知らせ
ABEMAプレミアム『私が獣になった夜~名前のない関係~』
第5話『アプリで出会った夜、信じられない私』
配信日:12月2日(木)22時
●第5話予告映像はこちら
あらすじ:
対馬奈枝(鈴木美羽)は大手外資系勤務のイケメン、井手祐(東啓介)とマッチングアプリで知り合い付き合うことに。付き合って初めて迎えるクリスマス、奈枝は祐に「イヴはお葬式があって地元に帰るため会えない」と告げられる。素直に信じる奈枝であったが、姉の対馬美紀(大松絵美)に25日は友引だからお葬式はやらないと指摘され・・・
大松絵美(おおまつ・えみ)
1993年生まれ。兵庫県出身。“エミリン”の愛称で親しまれているYouTuber。アミューズオーディションフェス2014でバラエティ・タレント・キャスター部門賞を受賞し、お笑い芸人としてライブなどで活動。2018年よりUUUM所属のYouTuberとして活動を開始、2020年よりフリーとなる。2020年、初の著書『ここは負けても死なないテーマパーク』(宝島社)を上梓。