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学ぶことも、行動することも、どちらも大切。/細田佳央太さん【後編】
学ぶことも、行動することも、どちらも大切。/細田佳央太さん【後編】
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学ぶことも、行動することも、どちらも大切。/細田佳央太さん【後編】

気になるあの人にサステナビリティについてインタビュー。第2回の後編は細田佳央太さんが身の回りで出会ったサステナブルな取り組みについてお話を伺いました。

前編はこちら

撮影/喜多剛士 インタビュー・文/水谷美紀

バスケットボールを通じて海外の多様性を知る

社会や環境を取り巻くさまざまな問題があるなかで、一番興味があるのはやはり「平等」の問題です。

去年アメリカで白人警官による黒人男性殺害事件が起こったとき、抗議の意思を表明するためにNBAの選手たちが試合をボイコットしたり、「Black Lives Matter」と書かれたユニフォームを着て試合に出ていたりする様子を見ました。NBAの公式アカウントもデモの様子や声をあげている人の写真を投稿していて、アメリカ人の差別に対する抗議の様子を知ることができました。人種差別の問題はまだまだ知らないことがたくさんあるというか、ほとんどなにも知らないので、学んでいかなくてはいけないと強く思った出来事でした。

もともと歴史が好きなのですが、過去にあった差別的な事件などを勉強するたびに、なぜこういうことが起きるんだろう、起こらなければよかったのにと思います。人種だけでなく性別の問題も同じですが、同じ人間と人間なのに、どうして平等じゃないんだろうと、疑問に思います。その疑問を解くためにも、もっといろいろなことを知りたいと思っています。

古いアメリカ映画から差別に関する表現を学ぶ

演技の勉強のためにも普段から映画をたくさん観ています。そのなかには多様性をテーマにした作品もあります。たとえば『レインマン』などはドラマ『ドラゴン桜』(TBS)で発達障害を抱えた健太役に決まる前から観ていました。特に昔のアメリカ映画などを観ていると、今では見られなくなった差別的な表現が出てきます。わかりやすい表現ばかりではなく、たとえば1つのシーンのなかの、教えてもらわないと見逃してしまうような細かい表現だったりするのですが、そういったものもちゃんと気づけるようになりたいんです。

さまざまなコラボレーションに挑戦したい

以前チーム・ハンサム!とimperfectのコラボ企画でオリジナルのチョコレートを販売しましたが、それまでコーヒーやチョコレートの産地や生産者の背景について考えたことはありませんでした。ですから最初にimperfectのショップにうかがったとき、農園で働いている人の労働環境などを教えていただいて驚きました。チョコレートには農家の自立や環境保全に取り組みながら生産された原料が使われていましたが、一方的に寄付だけをするのではなく、チョコレートをはさんで互いに対等な関係であるというのはとてもいいと思ったし、僕たちのコラボが少しでも役に立ったとしたら嬉しく思います。 あのときのチョコレートは本当にたくさんの方に買っていただき、インスタにもおいしかった、可愛いといった感想が寄せられました。そのなかには「(農家の人の)助けになってよかった」という感想もあって、嬉しかったです。僕がなにも知らなかったように「チョコレートを買うことが応援になるなんて知らなかった」というコメントもあったので、やってよかったです。今後も機会があればいろんなコラボレーションに挑戦していきたいと思います。

投票

環境・教育・平等

細田佳央太が選んだのは「平等」

インタビューで「平等」への関心について話していた細田さんが選んだプロジェクトは、やはり「平等」。「ガーナの女性が経済的に安定した生活ができ、将来的に地位が向上するように、このプロジェクトに投票します!」

お知らせ

●2021年8月20日より映画『子供はわかってあげない』公開
公式サイト

2021年9月9よりMBSドラマ特区『初情事まであと1時間』第8話「鍋の中」放送
公式サイト

細田佳央太
細田佳央太

2001年12月12日生まれ。東京都出身。小学2年生で本格的に芸能活動を始める。2019年、1000人を超える応募者の中から映画『町田くんの世界』(監督:石井裕也)の主演に抜擢され高い評価を得る。その後、映画『花束みたいな恋をした』(脚本:坂元裕二 監督:土井裕泰)、ドラマ『ドラゴン桜』(TBS)など話題作に次々と出演。最新作は8月20日(金)公開の映画『子供はわかってあげない』(監督:沖田修一)。

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